南国太平記 [Kindle]

著者 :
  • 2012年10月4日発売
3.33
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (1091ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 幕末、島津家のお家騒動を題材にした長編作品。
    仙波の家の親子の心の内や、南玉や庄吉の人情が切なく、かなり感情移入した。
    斉興、お由羅、そのほか憎らしい人物は沢山いる。特に月丸に対しては一言で言い表せない。こういう細かく描写された様々な思惑が読み手の感情をも乱し、惹きつけるのだと思う。
    武士の生き様が印象的で、斬り合うシーンは緊張感にハラハラした。八郎太の死、月丸の死。壮絶さが言葉に宿り、食い入るようにその姿を見つめた。一瞬の命のやり取りに人生が重くのしかかってひたすら苦しい。武士でない深雪と庄吉が命をすぐには捨てられないところがリアルだった。
    最初から最後まで飽きさせない構成と文章力で、長さを感じさせない小説だった。

  • これは感想ではない
    読了直後のうわ言だ



    さすが【直木賞】ができるだけはある!
    すばらしい小説だ
    見てきたのではあるまいか?

    見てきたように、嘘をつき (?)、フフフ

    ただ……
    お由羅の血が今の皇室に入っているのが恐いぃぃw
    あと深雪・富士春はどうなってしまうのだろう……
    富士春はけっこう【男前】だと思う!w
    惚れるねえ、惚れられたいねえ
    だからこっちの面子で終わりにしてほしかったねえ
    五代とか出さんでもよかったのに!
    なんでオメーがエンディングでカッコつけてんだ!よ!(怒!
    なんの悩みも葛藤もないヤツがだよ!
    こりゃーいただけないですなあ、先生

    メンメン men が熱く暑くあつくるしい
    牧のジジー、そのダメムスコ、あと寺のなんとかいう猿! (違う!w)
    仙波のとっつぁんも!小太、オマエもだ!
    まあみんな、そろいもそろってあつくるしいのなんのって、やりすぎだよ先生!
    そこを南玉とか庄吉……、庄吉もアツいわなあ(^^;

    兵道にも一言どころか、ゴミ箱をぶちまけるくらい言いたいことがあるんだが、まあ止めておこう

    最後に……

    我らの勝どんが登場したのも良し!!!
    勝どんをカッコよく書いてくれてありがとう!
    直木先生!大好きだー!ヽ(´ー`)ノ 

  • 長い、、、スマホで読むには辛い、、、
    内容もあまり乗り切れなかったのもありますが、微妙かなぁ。史上の人物と創作上の人物の交錯がしっくりこなかった。呪術的設定が流行っていたのかね?その当時。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1891年生まれ。1934年没。小説家、また脚本家、映画監督。早稲田大学英文科中退。 1923年『文藝春秋』の創刊に参加して文壇ゴシップ欄を担当。毒舌で話題を呼び,『由比根元大殺記』 (1929) ,『南国太平記』 (30~31) の成功で流行作家となった。32年には「ファシズム宣言」をし,国策的傾向の強い『日本の戦慄』で文壇に波紋を投じた。現在、エンターテインメント系の作品に与えられる直木三十五賞(通称「直木賞」)は、彼に由来する。

「2017年 『南国太平記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

直木三十五の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×