- Amazon.co.jp ・電子書籍 (266ページ)
感想・レビュー・書評
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聖書のような一冊。一日の終わりに数ページを読みたい本。
・いつも機嫌よく生きるコツ
人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。そのことで
自分という存在の意味が実感されこれが純粋な喜びとなる
・断言すると賛同してくれる
自分の意見を通したいなら、まずは断言することだ
・ニセ教師の教えること
人間と事物についての本質的な見方など
これっぽちも教えてくれない
・切れ者でありながら鈍くさくあれ
切れるだけがカッコいいのではない。錆びも必要だ
・自分に才能を与える
天賦の才がないからといって悲観すべきではない。
才能がないと思うのならば、それを習得すればいいのだ
ニーチェと言えば「ツァラトゥストラはかく語り」
Rシュトラウスが作曲した曲は映画「2001年宇宙の旅」の
テーマソングとなっている。あの曲、弾いてみたいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分を愛し、人を愛し、知を愛し、
探求することを愛し、
生きることに勇気と希望を与えてくれるニーチェ先生。
今回の私の学びは、何か抽象的なことを考えていて「つまりこれはこう言うことか!」と自分の中で答えの「枠組み」のようなものが見つかった時に、気をつけないといけないのは、
枠組み(答えのようなもの)が決まった時点で、
「そのようにしか見えなくなる可能性がある」
「他の可能性を捨てることになる」
こともあるんだということを忘れてはいけないなと思ったことだ。
なにかの問いが生まれると、
その答えをなんとか見つけ出したくなるし、
そこに当てはめてしまいたくなる。
人間は「よくわからない状態」が苦手。
決めてしまうことで、型にはめてしまうことで、安心したくなる。
もちろん「問い」の種類にもよるかもしれないけど、
「これはつまり、こう言うことだ!」と思ったとしても、
「今の私が考える時点では」ということを頭に付け加えて、
その考えついた「答え」のさらなる探究をやめずに、常に自分自身も成長しながら答えを探求し続けていきたいなと思った。
その過程をも楽しむ人生にしたい。
人生で大切なことほど、時間がかかることが多い。
すぐ手に入る答えより、じっくり時間をかけて、その疑問と共に生きる人生そのものを愛したいなと思った。
あと、
なんだかとても印象に残っていることで、
「人との勝負は圧倒的に勝つべきだ、なぜなら中途半端に勝ってしまうと、相手が、もう少しで勝てたかもしれないのに!と考えたりすることがあったり、悔しがったりしてしまうし、そう言った気持ちにさせること自体が失礼だ、だから圧倒的に勝ってしまえばそんな気持ちさえも相手には起こらない」
と言うような考え方は、
「そんな視点があるのか!」と思った(笑)
それが相手への礼儀と考えることもとても面白い視点が増えたなと思った。
色んな引き出しが増えることがありがたい。
感謝だ。
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ニーチェの金言をまとめた本。
ニヒリズム = ニーチェと考えていた自分の思考が変わった一冊。
そこに書かれているのは、難しい理論ではなく、
前向きになったり、考えさせられる言葉の数々だ!!
人々に、「超人」を目指すように勇気をくれた人
それがニーチェだと思う。
また、今回この本は「トイレ読書」という新しい方法をつかって読んだ。毎日トイレにいくたびに2ページずつ読むという方法だ。完全に1ページ1ポエムと独立しているので、この読み方は最適だった。トイレから出てきたとき今まで以上に心身がスッキリした状態維持された気がする。w
この読み方を教えてくれたこの本にも感謝だ。
とりあえず、自分が好きだったメッセージの内1つをここに記す。
「きみの精神はどのレベルか」
よく生きようとする者の精神は、それぞれの発達段階において目指す価値目標が異なっている。つまり、精神がその段階において、何を最も高貴な徳としているのかということだ。
第一レベルの精神では、「勇気」が徳の中で最も高貴だとされている。
第二レベルの精神においては、「正義」が徳の中でも最も高貴だとされるようになる。
第三レベルに達する精神では、「節制」が最も高貴だとされる。
最後の第四レベルになると、「智慧」を最高の徳だとみなす精神になる。
この中どのレベルに今の自分の精神はあるのか、一度じっくりとみすからに問いかけてみようではないか。
『漂泊者とその影』
良いなあ。 -
図書館の哲学書棚が目に入り、そういえば昔買ったニーチェ本が私の書棚にあったなと思い出して再読。
1ページに1フレーズと、その解説。
パラパラめくって、思い付きで開いたページを読む。
そこに、今の自分への気付き、波打ってる気持ちを鎮めるような石が、心の中に生じてくる。
読んでて落ち着いてくる。 -
ニーチェの言葉をまとめた本。スナック菓子感覚で簡単に読めた。
ニーチェの人間の観察眼が物凄い。ファーブル昆虫記、シートン動物記のような感覚で人間を鋭利に観察している。刺さる言葉が多い。
以下、メモった言葉
・自分自身を愛しなさい、尊敬しなさい。
・人生を喜びなさい、さすれば喜びに見た人生となる
・悪人の共通点、それは「自分を愛していないこと」。自分を愛してあげるように接しなさい。
・誠実であれ、勇気を持て、寛大であれ、礼節を大事にしろ
・安定思考が自分と組織を腐らせる
・批判は心の換気
・人間は誰もが都合の良い解釈をする
・返済するときは借りた時よりもたっぷり多めに返すこと
・人が騙された時に悲しむのは損をしたことではなく、もう騙した人を信じられなくなったから
・説得するときは、いかにも当たり前のことかのように話す
・人のことをあれこれ考えない
・自分の弱さと欠点を知っておく
・人を辱めてはいけない
・悪や毒こそ人を強くしてくれる
・短期は人生を厄介なものにする
・理想を捨てるな、自分の魂の中にいる英雄を捨てるな
人生に悩んだ時に思い出したい言葉の数々。
肝に銘じたい。 -
ふとした時にサッと見れるし、どれも言葉の刺さり方が素晴らしい。
ふとした時や心が疲れた時など見ると何も考えず読めて良いと思います。 -
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 - 1900年8月25日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者。現代では実存主義の代表的な思想家の一人として知られる。古典文献学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュルに才能を見出され、スイスのバーゼル大学古典文献学教授となって以降はプロイセン国籍を離脱して無国籍者であった。辞職した後は在野の哲学者として一生を過ごした。随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による試みには、文学的価値も認められる。
ニーチェは、神、真理、理性、価値、権力、自我などの既存の概念を逆説とも思える強靭な論理で解釈しなおし、悲劇的認識、デカダンス、ニヒリズム、ルサンチマン、超人、永劫回帰、力への意志などの独自の概念によって新たな思想を生みだした。
ニーチェは、唯一の真実なるものはなく、解釈があるのみだと考えた。ニーチェにとって、解釈とは、価値、意味を創り出す行為である。そして、解釈は多様である。世界はどのようにも解釈される可能性があり、世界は無数の意味を持つ。 ニーチェがこのように考える背景には、従来的な認識・真理に対する懐疑があった。
また、ニーチェをナチズムと結びつけて捉えるべきかのように示唆する観点をもつ研究者や作家も存在する。とくにそれは優生学に基づいた政策を人間に当てはめることを肯定する態度に表れている。
「 「子を産むことが一つの犯罪となりかねない場合がある。強度の慢性疾患や精神薄弱症にかかっている者の場合である。…社会は、生の受託者として、生自身に対して生のあらゆる失敗の責任を負うべきであり、 またそれを贖うべきである、したがってそれを防止すべきである。しかもその上、血統、地位、教育程度を顧慮することなく、最も冷酷な強制処置、自由の剥奪、 事情によっては去勢をも用意しておくことが許されている。」(『力への意志』734) 」
ナチスはユダヤ人虐殺以前に、障害者を強制「断種」して、 その後、精神病院にガス室をつくって障害者を多数「安楽死」させていた。上記のニーチェの思想はナチスの行為を正当化するものとの誤解を与えかねないものであった。(ウィキペディア)
本書は、以下のようなニーチェの著作から現代人の心に響く190の言葉を厳選したもの。
『人間的な、あまりにも人間的な』(Menschliches, Allzumenschliches, 1878)
『曙光』(Morgenröte, 1881)
『悦ばしき知識』(Die fröhliche Wissenschaft,1882)
『ツァラトゥストラはかく語りき』(Also sprach Zarathustra, 1885)
『善悪の彼岸』(Jenseits von Gut und Böse, 1886)
『偶像の黄昏』(Götzen-Dämmerung, 1888)
『力への意志』(遺稿。妹が編纂)(Wille zur Macht, 1901)
特に気になった言葉として、
8.「自分を知ることから始めよう」(自分を知らずに相手を知ることはできない、愛することも愛されることもむつかしくなる)
17.「友人を求める前に自分自身を愛する」(誰かを求めてしまうのは誰かを頼りたいという孤独感からくる。まず、自分を愛することで、孤独を克服しよう)
28.「この瞬間を楽しもう」(幸せは伝染する、そのためにもこの瞬間を楽しもう)
45.「いつかは死ぬのだから」(朗らかに、全力で今を生きよう)
59.「飽きるのは自分の成長が止まっているから」(人間として成長していれば、同じものでも変化が感じられ飽きることはない)
67.「4つの徳を持て」(自分と友人に対しては誠実さ、敵に対しては勇気、敗者に対しては寛容、その他あらゆる場面には礼儀を持て)
105.「勝つなら圧倒的に勝て」(絶対的勝利が相手の敗北を清々しいものにさせる)
110.「切れ者でありながらどんくさくあれ」(弱みを見せてこその人間らしさ)
120.「強くなるための悪や毒」(多くの障害を自分が強くなるための機会だと捉える)
190.「自分しか証人のいない試練」(本物の自尊心を育むために試練を受けいれよ)
今まで、ニーチェ哲学を教科書通り「超人哲学」という理解でしたが、本書を読めばわかるように「あまりにも、人間的な」哲学でした。
悩める現代人に一服の清涼剤としてお勧めします。 -
『自分の行為によっていったん起きた事柄は、いつもなんらかの仕方で次に起こる事柄としっかりと結びついているのだ。遠い過去の昔の人々の行為でさえ、現在の事柄と強く弱く関連している。
すべての行為や運動は不死なのだ。どんな人間のどんな小さな行為も不死だと言えるのだ。
わたしたちは、永遠に生き続けているのだ。』 -
素晴らしいの一言。自身も含め、入門編としてかなり良い
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間をだいぶあけて読み通し。
愛の定義が印象的。
この領域まで達してないなと思った。
マーカー引いたところは時おり見返したい。