常務 島耕作(2) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 「一歩先を読む 島耕作」とかかれている・・

    島耕作は、いつの間にか中国担当の常務になっていた・・
    えらい出世である・・・

    そして彼の部下に、二つの典型的な董事長が登場する・・・
    上海の董事長は、語学が堪能で、
    アメリカの合理主義を取り入れ、
    営業に徹底した成果主義を導入する。
    また、中国人を総経理にする・・・
    それで、業績は急激な上がるが・・・。
    しかし、「中国は嫌いだ」と平気で言う。

    北京の董事長は、一生懸命語学を勉強して、
    職員と一緒に昼食をとるように努力する。
    しかし、政府のお偉いさん達には、贈り物もせず、
    政治的な発言も、歯に衣を着せないかたちで、発言する。

    このような典型的な董事長を描き出すことが、
    結構おもしろい・・・
    そして、反日感情の中で、
    店は破壊されたり、職員からのストライキなどが起こる・・・

    まだ、中国には、労使間のルールがなかなかできていない。
    少なくとも、成熟していないと言うべきだろう
    そういう矛盾の中で・・島耕作は行動する・・

    島耕作は、会社に抗議する職員集会で・・・
    タマゴをぶつけられながら言う・・・

    「日本を好きになれないなら
     それでもかまいません。
    それは、個人の自由ですから・・・

     しかし、自分たちが一生懸命作っている製品を
     愛せなくてどうするんですか?
     自分たちが所属する会社を
     愛せなくてどうするんですか?

     どうか 初芝を愛してください。
     そして、いい製品を作って、
     中国の人々に喜んでもらって、
     その会社から給料をもらって、
     自分たちの生活を向上させてください。」

    という・・・
    これで、職員達は、納得するのだが・・・
    確かに、日本人が納得する論理ではあるが・・・
    中国人は、これで納得するのだろうか?
     
    どうも、日本人的な視点な感じがしてならない。
    北京と上海のふたりの董事長が・・・
    どうなっていくのか楽しみだ・・・

    一歩先を読む島耕作・・・どう展開するか?

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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