部長 島耕作(8) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 「Nyacco(ニャッコ)」ことナンシー・アレンのデビュー前のプロモーションが大当たりし巷で旋風を巻き起こし始めている頃、ついに島耕作もいよいよハツシバ本社へ取締役として迎え入れられることが告げられたそのタイミングで耕作唯一の尊敬する上司である中沢相談役が脳梗塞で亡くなってしまう。享年65歳。早すぎる。仕事上の尊敬できる先輩も家庭では居場所がなかったようだ。一線を退いた事で死期を早めてしまった感が否めない。本当に残念だ。また朝ドラ方式(勝手にそう呼んでいる)島耕作の枕元に立って出て来てくれたら嬉しいナ。そして急転直下。万亀社長から急遽呼ばれて行ってみるとハツシバ凱旋は立ち消えになってしまったという。理由は万亀社長が業績回復の責任を取らされ退陣に追い込まれたからだ。耕作はしばしサンライトレコードに残留する形になる。それ以外にも娘の奈実が早々博通を辞めアメリカでのナンシーの音楽活動をプロデュースするといい、久々登場の耕作の元妻玲子は不倫相手から飽きられ邪険に扱われている。ナンシーとも意思の疎通が上手くいっておらず、ここへ来て急激に島耕作周りに暗雲が立ち込めだした。風雲急を告げる。そして何より音楽業界全体にインパクトを与えかねない配信ビジネスの台頭。課長時代から通してもおそらく最大の危機を耕作はどう切り抜けるのであろうか?もう頼れるものは己しか居ない。部長シリーズもカウントダウンが始まった予感。

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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