部長 島耕作(11) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 講談社
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  • ついに福岡へハツシバセールスセンターへ出向になり今野と久しぶりの対面を果たした耕作。もちろん博多の社会がすべてこうだというわけではないだろうが、泥臭い販売の第一線で働くということは今までのように綺麗事だけではやっていけない面があるという。時にはカッコつけずに中沢部長のように裸踊りをやって見せる気概が必要なのだと腹をくくる。吐いては呑み呑んでは吐きを繰り返す飲みニケーションは誠に大変そう。(写真①吐く耕作)今なら完全にアルコールハラスメントだと言われるやつだ。オレが1番苦手とする。(写真②わかめ酒:はいどうぞ)ほんとにこんな時代じゃなくなって良かったと思う。逆に今はハラスメントする側の歳になったからハラスメントしない事を気をつける歳になった。体型とか、清潔感とか清潔感とか。歩く清潔感島耕作はしかしそれに甘んじることなくしっかりとひとりひとりと信頼を結んでいく。耕作の仕事のやり方はここでも変わらない。人によってあるいは地位によって態度を変えないで誠実に接するところが最大の耕作の美点だと思う。それが女だけではなく人たらしとして魅了する所以なのかも。今野が早速失点させようとあれこれ画策するが役者が違うというか相変わらずの勘の良さと耕作を助けてくれるボンドガールたち(千鶴とチャコママが博多でワインバーを始めた)の協力のおかげで難なく回避していく。ちゃんと郷に入っては郷に従う郷耕作は博多の街でも磁場を作り始めている。それがまた中央へ戻るための足がかりとなるのだろう。時間がかかるように見えるがそれが一番の近道であるはずだ。仕事が出来る男は人生を楽しむこともまた上手いのだ。(写真③山笠スタイルに着替える島耕作、ふんどしを履く途中、褌耕作または尻耕作)

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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