部長 島耕作(13) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 部長時代はバブル以降2000年前後の日本の様子がよくわかる。ワインのこと、福岡のこと、レースのこと、色んな経験をした島部長もいよいよ取締役へ昇進し、次回へ続く

  • ついに部長シリーズも完結を迎えた。感慨もひとしお。耕作ガールズ(ボンドガール風)の1人、高市千鶴が丸石電気の三郎丸社長に見初められて父親に挨拶、荒れに荒れたが、月下氷人(げっかひょうじん=仲人)の耕作の言い添えもあって無事に結婚を許された。10年ぶりの同窓会54歳55歳になる耕作の同級生たちは10人中5人が転職し皆この不景気の中、大海に小舟で漕ぎ出すような危うさを感じながら日々生きている。次の日に意を決した同級生の一人倉持が自殺。この歳年間の自殺者3万人、うち50代以上が2万人を数える。オレは自殺する勇気もないが、死ななければならないような借金を抱える働き方をするくらいなら、どれだけ苦しい地を這うような生活でも生き続けてピンピンコロリで死のう。ダサくったっていいじゃない、生きて死ねば。友人の「島、オレたちはしっかり生きような」という台詞が印象に残る。そして不況のさなか業績不振の責任を取り岡林社長が退き、次期社長の派閥争いが始まる。いつも無派閥を自認していた耕作も取締役を受けることになると最早派閥に加わらない選択肢は認められず、ついに色を出すことになる。組織の中で生きるということはこういうこと。大人の汚い世界だが致し方あるまい。外れれば軽んじられるのみだ。軽んじられても別に良いんだけども。いよいよ次は取締役。中国へも赴任する事が決まった。ちゃんと時勢に乗っかってるのが凄いな。楽しみにしよう。

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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