DEATH NOTE モノクロ版 12 (ジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

  • 集英社
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  • DEATH NOTE 12巻 2006

    初版発行2006年
    デジタル版発行2012年

    『DEATH NOTE』(デスノート)は、大場つぐみ(原作)、小畑健(作画)による日本の少年漫画作品。2003年12月から2006年5月まで『週刊少年ジャンプ』(第一部:2004年1号 - 2005年11号、第二部:2005年20号 - 2006年24号)に連載。名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く。分類としては「サイコ・サスペンス」に分類される。
    連載版の以前に同誌2003年36号に掲載された読切版が掲載される。2008年2月には最終回から3年後を描いた読切の特別編が同誌に掲載された。話数カウントは「page-」。
    2015年9月時点で全世界累計発行部数は3000万部を記録している。宝島社「このマンガがすごい!」オトコ版では、2006年と2007年に2位を獲得した。連載終了後も、映画、アニメ、小説、ミュージカル、ドラマなど幅広いメディア展開を続けている。



    第二部
    page.60(第60話) - page.108(第108話) 単行本 7巻 - 12巻

    第一部の終了から5年後の2009年、2代目Lとなっていた月はキラおよび警察の裏のトップとして世界の本格的な改革に乗り出す。キラとLの見せかけの勝負を演出する裏で月は世界中のキラ信者を確実に増やしていき、ついにはキラは正義と主張する国家が現れ、自分の望んだ新世界が目前まで迫っていた。

    Lの死の直後、養護施設ワイミーズハウスで「Lの後継者」として育てられたメロとニアに管理人ロジャーからLの死が告げられていた。その後、ニアを中心にアメリカでSPK(Secret Provision for KIRA)(キラ対策特務機関)が設立される(ニア・レスター指揮官、リドナー・ジェバンニなど)。

    そして、謎のマフィアグループによって警察庁長官が誘拐されるも夜神月の計画によって死亡し、今度は夜神粧裕(月の妹)が誘拐され、警察庁のキラ捜査本部の保持するデスノートとの交換が要求される。この事件の対処にSPKも加わるが、月指揮のもと、ノートは奪われてしまう。SPKの中心人物・Nは2代目L(月)の無能ぶりを批判し、アメリカでの2代目Lの実権は自分が握っていることを明らかにする。月はその後の調べによって、誘拐犯もNもLの次期後継者であるメロとニアであることを知り敵愾心を募らせる。メロはニアに勝つため、ニアはキラを捕まえるため、月は2人を殺すため、3人のプライドを賭けた戦いが始まる。

    そしてLの死から5年。
    警察庁に入庁した月はLになりすまし、世界各国の犯罪者を裁いていた。
    キラを認める国家も現れるようになり、キラが法となる時代へと世界は向かいつつあった。
    アメリカではLの後継者候補のひとりとされるニアを中心に、SPK(キラ対策特務機関)が創設されキラ捜査に乗り出し始める。
    そんなある日、警察庁長官がテロリストに誘拐されてしまう。
    彼らはLの後継者候補であったメロを含む、過激派集団だった。
    テロリストは長官と日本捜査本部に保管されているノートとの交換を申し出る。
    尋問を受けた長官はデスノートに関する当時の捜査状況について答えるも、ネクタイで首を絞めて自ら命を絶つ。
    長官への尋問で月の父・夜神総一郎が権限を持っていることは分かっていたため、メロは月の妹を誘拐する。
    ニアたちもこの動きを掴んでおり、Lの死を知っているニアは月を”二代目”と皮肉りながらも協力を申し出る。
    総一郎は苦悩の末、娘を見殺しにすることはできず取引に応じ、ノートはメロたちの手に渡ってしまう。
    娘を取り戻し無事に帰還した総一郎への聞き取りから、ニアはこの誘拐劇にメロが関与していることを知る。
    ここに月、ニア、メロの三つ巴の戦いが始まった。
    月はイギリスにある養護施設が子どもたちに英才教育を施しており、L、ニア、メロがそこの出身であることを知る。
    表向きはLを演じつつ、犯罪者裁きを死神の目を持つミサに任せ、月はまずメロからノートを奪還する作戦を立てた。
    FBIから得たマフィアのデータを調べていたミサが、リストの中に名前が見えて寿命が見えない者を見つけ、ノートの所有者に辿り着く。
    月はノート所有者を操って拠点を記した手紙をミサのいるホテルに郵送させる。
    総一郎たち日本捜査本部の数名は、割り出したアジトに乗り込みノートの奪還に成功するも、凶弾に倒れた総一郎は絶命してしまう。

    そんな折、アメリカがキラに屈服し、キラを追わないことを表明する。
    これによってSPKは解体され、ニアは捜査能力を大きく奪われることとなる。
    アジトを襲撃してきた警察から辛くも逃げおおせたメロはあらかじめSPKに送り込んでいたスパイを使ってニアと接触、ノートに関するわずかな情報をニアに伝えて立ち去る。
    この行動によってSPKの所在を知ったメロは、先の誘拐事件の折に入手した日本警察の模木の携帯番号を使い、彼をニアの元へ送り込む。
    突然の来訪者に驚くニアだが、これを機にと捜査本部の状況を聞き出そうとする。
    このやりとりはメロや日本捜査本部も傍聴しており、ニアとメロの巧みな話術に揺さぶられた捜査員たちは日本捜査本部の中にキラが紛れ込んでいると疑い始める。
    月はミサからノートの件が露見することを危惧し、彼女に所有権を放棄させると新たに魅上照(みかみ てる)という検事にノートを与え、陰で裁きを実行させる。
    月はキラを崇拝するテレビ番組がおこなったアンケート用紙をミサを通して入手しており、その中から最もキラの代役に相応しい人物として認めたのが魅上であった。
    一方でニアも卓越した観察力で魅上照に辿り着き、月と対決すべく日本へ渡った。
    魅上を代役とする傍ら、月は大学時代に交際していたキラ信奉者の高田清美がNHNに務めていることを知り、彼女に自分がキラであると正体を明かした上で魅上との連携をとらせることに成功する。
    魅上が犯罪者を裁き、高田がキラの意向をテレビを通じて社会に伝える。
    ニアがそう推理すると先読みした月は、まるで魅上がノートを使っているように演技をさせ、実際には高田に裁きを実行させていた。
    いずれニアと直接対決することになれば、ニアは魅上のノートに細工を施して無力化し、そのノートを使っている瞬間を取り押さえるに違いない。
    そこまで深読みしての月の作戦であった。
    こうして世界は月の望む姿へと進むはずだった。

    だが、日本捜査本部とSPKが3日後に直接対峙することが決まった直後、なりふり構わないメロの暴走により高田が拉致される。
    高田はメロの顔と名前を教えられており、事前に受け取っていたノートの紙片でメロを殺害することに成功する。
    月はニアに高田の使った紙片やメロの遺体を回収されないよう、腕時計に仕込んだ紙片で高田を殺害、同時に身の回りのものに火をつけさせて証拠の隠滅を図る。
    だがこの時、魅上もまた高田を殺害していた。
    彼は見張られて動けない月に代わって高田を始末するため、貸金庫に保管してあった本物のノートを取り出したのだ。
    一部始終を見張っていたSPKの捜査官ジェバンニは、貸金庫にあるノートをそっくり複製してすり替えることに成功。
    そして直接対決当日。
    埠頭の倉庫に集まった両勢は、その現場を盗み見ている魅上によって月以外の全員がノートに名前を書かれて死ぬ。
    それが月の作戦であった。
    しかしすり替えられた偽のノートでは誰も殺すことはできず、勝利を確信していた魅上はSPKに取り押さえられる。
    偽のノートに月の名前だけが書かれていなかったこと、取り押さえられる直前に慢心した魅上が月を”神”と呼んだこと、月が魅上が名前を書いて40秒が経とうとした時に勝利を宣言してしまったことにより、月がキラだと明らかになった。
    確たる証拠を突きつけられた月はキラであることを白状し、開き直って自身の信じる正義を主張する。
    だがそれに賛同する者はおらず、ニアは彼をただの殺人犯だと罵る。
    月は最後の手段として腕時計に仕込んだ紙片でニアだけでも殺そうと目論むが、その動きを察知した松田に発砲されて致命傷を負う。
    万策尽きた月はリュークにすがりつくも、みじめにあがく姿に失望したリュークによってノートに名前を書かれて絶命する。
    キラがいなくなり、ノートも廃棄されたことで、世界はキラが現れる前と変わらない様相を取り戻した。
    しかし一部には今でもキラを信奉する者が多くおり、彼の復活を祈って巡行する信徒たちが月を見上げるシーンで幕となる。


    以上のようにWikipediaと別の要約サイトで解説されるDEATH NOTE第二部。
    この12巻で最終巻となる。
    ニアと夜神月との知恵合戦はメロの偶発的な乱入もあってニアが偽ノートの罠に気が付き更に手を打った事により夜神月に決定的な証拠を突きつけることに成功した。
    夜神月は一瞬発狂?したかと思えた。
    しかしキラの正当化を話し始めたのだった。
    最終的には無惨な死を迎えることになった。
    自らDEATH NOTEに名前を書いた高田の名前を叫ぶあたりは哀れ・・
    リュークにニア達の名前をDEATH NOTEに書くように依頼する。
    依頼するがリュークは夜神月の名前を書き殺すのだった・・・

    夜神月の優秀さ、これまでの事を振り返れば圧倒的敗北である。
    いやこれまでの夜神月の人生で本当の意味での敗北は初めてだった。
    敗れた時の対応を知らなかった。
    ダメージを最小限にすることを知らなかった。
    (能力値が高いので、難しいとすぐ判断できれば別の手段を取る)
    ただ2巻で死んだ南空ナオミや7巻でまとめて?殺されたアイバの幹部達、夜神月を崇拝していた高田清美を殺した事を思うと、夜神月は無惨に死んでもらって良かったと思う。
    いや無惨に死ぬ必要があったとすら思う。

    アニメ版ではこの最後の部分は(結局死ぬのだが)少し変えられている。
    夜神月のイメージに合わないと判断したのか?
    しかしこれまでの夜神月の所業を思えば、やはりこの原作の死に方が最もふさわしい。
    このような無様な死に方以外はむしろ邪道であるとすら思う。
    これでいい。これでいいのだ。

    最後の最後に出てくるキラ信奉者達の中で祈る女性は誰なのかはあえて明確になっていないのだという。私個人の感想ではこれは弥 海砂であると思う。
    まあ、これも諸説あるようだが・・・

    DEATH NOTE全体を振り返るとアニメ化、映画化もされ間違いなく社会現象レベルにヒットした名作だろう。
    デジタル化されたのも2012年とAmazonKindleが日本に上陸した当初から電子書籍化していたのか。
    2004年〜2006年の連載時期で私はちょうど大学生だった。
    読んでいて当時の感覚や記憶が蘇る感じがした。
    このDEATH NOTEでもガラケーなのも時代だなーと。

    全体でコミック12巻の長さというのは丁度いいと思う。
    変に連載が無理やり引き伸ばされた感は特に感じなかった。
    この点も良い。
    漫画連載の名作の中ではヒットすると無理やり引き伸ばされた挙げ句つまらなくなる作品も本当に多い。
    適切な長さというものがあるのだ。どんな作品も。


    印象に残った点

    二人ならLに並べる
    二人ならLを超せる
    どう見てもおまえの負けだライト
    ここをどう切り抜けるか少しは期待したが
    俺にすがる様じゃな・・
    お前は終わりだ

    最初に言ったはずだ
    お前が死んだ時
    俺がお前の名前を俺のノートに書く事になると
    これはノートを人間界に持ち込んだ死神とそのノートを最初に手にした
    人間との間にでる掟だ
    牢獄に入れられたんじゃいつ死ぬかわからない
    待っているのも面倒だ。
    もうおまえは終わりだ。ここで死ね。

    一度デスノートに名前を書き込まれた者の死はどんな事をしても取り消せない
    お前が一番よく知っているはずだ
    さよならだ夜神月

    デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな
    死んでからのお楽しみだ

    天国も地獄もない
    生前何をしようが死んだ奴のいくところは同じ
    死は平等だ

    2023/02/26(日)記述

  • 面白かった。ラストのニアの論破が素敵すぎる。

  • 作者からクライマックス・シーンにキャスティングされなかったメロと高田の犬死感がハンパない、と思ってたら最後に見事に裏切られた。良い意味で。

    というのも、クライマックスまで「メロ、ニア、キラの三つ巴の頭脳戦」を観たかったのにメロが犬死してしまったので不満が募っていた。

    シリーズ通じて3者が絡むのは「キラ」と「キラを追う者」と「その取り巻き(ある時は「キラ信者」でまたある時は「キラを追う側のサポート役」)」であった。つまり「天才ふたりのガチンコ勝負とその取り巻き」という構図。せっかく天才キャラを3者に増やしたのにこれでは「初代L」の頃と同じ「1対1」ばかり(メロとニアは選手交代する流れ)なので物足りなく感じてた。しかもクライマッククス・シーンでライトを追い詰めたのも作者がライトのピンチの度に何度も繰り出した「何でもアリな神業DIY」。これ、マンガだから違和感ないことにできるけど実際には無理あるから!!

    でも最後の最後でメロが高田を拉致して自らを生贄にすることでライトの罠を超えるパスをニアに出した。この展開にはゾクゾクした。

    〈僕ならラストをこう書く〉

    ニアの遺体が横たわる部屋でデスノートを手に取る男。その男からリンゴを受け取るデューク。「ライトには面白い物観せてもらった。今度は誰にする?」

    ーー矢神さんの息子さんを超えてくれそうな人をようやく見つけたよ、デューク。その男の顔に陽が当たる。その彼こそ、松田だった。

  • 最後の方は情報量が多かった。
    GW期間終始楽しく読むことができました。
    良い漫画。

  • 難解だった

  • キラ様無様。

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