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- / ISBN・EAN: 4560427270227
感想・レビュー・書評
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[老舗の革新]J-Hip-Hopの最先端を常に切り開き続けてきたRHYMESTERの最新オリジナルアルバム(2013年1月30日)。粗野でダーティーなリリックと、それを新鮮に見せるサイエンティフィックな楽曲で、番長の魅力衰え知らずといったところでしょうか。
この人たち本当に顔下げないですよねー。「調子はどうだい日本列島?調子はどうだい日本人?」というエラそうなラップから幕を開ける本作は、RHYMESTERが聴く者の心にたまっている鬱屈を超高速の言葉の塊で代わりに表現してくれているかのような印象を与えます。"Deejay Deejay"のようなフロアソングでもどうしようもなくポリティックな話が入ってきてしまうところに、本作をダーティーにした、またはダーティーにならざるを得なかった環境を感じずにはいられません。
それにしても本作は高速の楽曲に良作がそろっていると感じます。"ゆめのしま"の不安定感のあるトラックと確固としたリリックの掛け合いも最高ですし、"スクリーム"の行進調のビートにもアガるアガる。そしてタイトルトラックとなった"ダーティーサイエンス"の吉幾三っぽいリリックのユーモアさにも心引かれますし、"Deejay Deejay"はとにかくクラシックにカッコいい。「日本語のHip-Hopなんて......。」と思うそこのアナタ、昔は自分もそうでしたが本作を聴けば、想像もしなかった驚きと喜びが待ってるはずですよ。
〜キミはどうかしそう、オレもどうかしそう、ループする狂気と同化しそう、パーティーはこのまま世を越しそう、でも今にも夜を越しそう〜
"スクリーム"
師匠、ラジオだけじゃなかったのね☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示