記憶喪失になったぼくが見た世界 (朝日文庫) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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  • 大学時代に、交通事故で自分自身のことも、文字や言葉の意味なども失ってしまった著者が、10年以上が経って草木染作家として独立してから当時の状況を振り返ったノンフィクション。執筆時点で失ってしまった記憶は戻っていないが、記憶喪失後の人生で日々積み上げた新しい記憶が今はとにかく大事だと言う言葉に、完全に生まれ変わった印象を受ける。記憶喪失は色んな喪失の仕方があるそうだけど、文字も感情を表す言葉も失ってしまうというのは想像を絶するな。

  • ミュージカル COLOR 主人公のモデル

    事故により記憶を失った坪倉さんのエッセイ。
    子供と同じようで同じではない。
    、、、から、最初はひらがなとはいえ、この感じたことをどう記録(記憶)したんだろうという(そこ?)
    新しい記憶を構築しているわけなので、事故前の記憶(がたまに蘇るかもしれないけれど)が完全に戻ってしまったら、新しく構築されたものがどうなってしまうんだろうな(ご本人は恐怖と書いてらっしゃるが)
    脳の機能は本当にまだまだ知れない。

  • 大学時代のバイク事故で記憶を失った著者の記録。食べ方も何もかもを忘れてしまい、今も記憶は戻らないという。その後の人生を生き直す苦労も散見する。目にすることや経験することに新鮮さを覚える著者の様子は、生きることが尊いこと、楽しいことだと気づかせてくれる。

  • 2020/06/20

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