君は、世界を迎え撃つ準備ができているか? 日本人が世界で生き残るためのたった1つの方法 (中経出版) [Kindle]

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  • 田村耕太郎「君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?」中経出版(2012)
    *世界と戦うために心しておきたい行動原則として、「多様性に囲まれる事」「タイムコストを意識する事」「心の中に”悪魔の代理人”と呼ばれる別人格のものを常に住まわせておく事」こそが非常に重要である。
    *”悪魔の代理人”の考え方は、自分の心の中に、自分の意思決定について常に反対意見/問題提起をする別人格をいつも用意しておくことだ。出来ない場合は、常に反対してくれる友人をもとう。その反対者と説き伏せられたときに初めてその考えは説得力をもって決断ができる。
    *巻き込み力をつけるために大事なのは、第一に共通の利害の存在だと考えられる。つまり自分のやろうとしていることがその人たちにとってもメリットになるかどうかということ。
    *自分をマネタイズしていこう。会社の看板がなくなったときに、どうやって自分をマネタイズするか智慧をしぼっておく事が大事だ。
    *外国人で長くつきあえる人間を選ぶ時の基準は、信仰心である。信仰心の強い人間はあてになる。かれらは原則をもっているためだ。
    *人生で考えるべきは自身の差別化である。自分でしか出来ない事を考え抜くのだ。どこで勝負するのか(国、地域、業界、市場)、自分の強さは?(競争相手に勝てる点)、持続的に勝てるか?(常に勝つためのシステム化)。
    *歴史を振りかえってみると、日本は2度、自立・責任・決断を伴うグローバル化のチャンスを否定している。1度目は、平清盛の試みで入宋貿易を当時の天竺(インド)や世界中に広げ、ひと・もの・金の自由化を行い日本を変えようとした。しかし、源氏が彼を倒しグローバル化の芽は積まれた。2度目は、織田信長&豊臣秀吉の時代である。彼らは天下統一後に世界に打って出ようとした。彼の後を次いだ徳川家は鎖国に走った。
    *ハイエクが言うように、各自の自立的な行動によって社会はより良くなって行く物だと思う。「自由で自立的な個々人がイノベーションを起こしていき社会を変えて行く時代」が来ると思うが、ポピュラリズムに陥った民主主義がその自由さえ様々な負担と強要することによって制限しようとするかもしれない。

  • やる気が出た。
    海外に行きたくなる、準備しないとと焦る、
    勉強したくなる、
    といった自己啓発。

  • 厳しい言葉を言っているようだが、日本は可能性を秘めていること、そして一人でも多くの人に世界で戦える力をつけてほしいという気持ちがひしひしと伝わってきます。世界で活躍されてるからこそ書ける内容。ここに書かれている古典をむさぼり読みたい。

  • twitterフォローしてたりこの人の記事を読んでたりすれば特に読む必要は無い本

  • 近未来の予測そして日本と海外の価値観の違いに関して参考となる内容。一番ものにしたいと感じたのが、古典から教養を学ぶという考え。
    ローマ帝国やモンゴル帝国が、多種多様な民族の多様性を尊重し今の日本の排他的な現状よりも肝要で実務的な組織の途用方法を実現したという点である。これは、本文で紹介された一例であるが歴史に残る様々な書を読み普遍的な考えというものを得たいと感じさせてくれた。

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著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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