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感想・レビュー・書評
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私のエッセイをこれに掲載されている「ニオモ」という短編に例えていただいたことから読み始めた訳だけど、本当に愛って、愛するって、愛されるって何だろうと沢山考えさせられて沢山泣いてしまった。好き好き大好き超愛してる、なんだよなぁ
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何度も何度も繰り返し読んでその奥にあるものを味わい尽くしたくなるような文体(錯覚か?)。 愛は祈りであり、物語は祈りで、小説を書くことによって何かを変える。暗闇の中で子供とも共通するテーマかな。メタ化(規定された役割に従うこと、例えば恋人、例えば戦闘員)されることのない、純粋な感情から出た言葉や物語が祈りで、柿緒以外の物語は主人公による作中作であり祈りそのものなんだろう。さらに言えば誰かの夢が世界の一部であるように、作中作も世界の一部であって、その境界線は曖昧で相互に包含関係で、全体として世界なのかも。
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最初読み始めたときに、独特の文体にたじろいでしまったものの、ひとつ、ふたつと編を読み進めていくうちに、物語を駆動する強烈なドライブ感に搦め捕られていた。
どういう小説だったかと問われたら答えることが難しい本で、ただただそこに純粋な愛というものの発露があったような気がする。
読了したとき、妻を失ったら自分はどう感じるか、どう受け止めるんだろうか。二人の間で起きた様々なことをどれだけ覚えていられるのだろうか。そんなことを考えてしまった。 -
最初戸惑う圧倒的な文字圧。そして展開の不思議さ。でも読み進めていくにつれて、愛を叫ぶばりに愛を叫んでるんだって気付く。
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序文が好きすぎて暗唱したい