- Amazon.co.jp ・電子書籍 (121ページ)
感想・レビュー・書評
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独特の文体。最初Kindleがバグったのかと思ってしばらく設定いじってしまった。よ、読みづれぇ〜。
文体もそうなんだけど、たまに入る独特の擬音もちょっと苦手だったな。
小説→現実→小説…という構成なんだろうか?文体でまず第1の壁、構成を理解するまでに第2の壁…と、なかなかハードルが高くて苦労した。もうちょい作者について調べてから読むべきでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独特の文章のリズム感、これはナカナカ心地良い。
句点のあとに全角スペースを入れるその文体も、慣れると読みやすく感じるから不思議なものだ。
不条理で、ふわふわとした筆者の夢の中の繰り言を延々と聞かせれ続けているような、そんな感覚のストーリー。まあ、好みは別れるだろうなぁ。
個人的には、もう一冊この作者の作品を読んでみたい気持ちにはなった。
愛と死と生を理解する上でね。 -
くそー!!なんて分かりづらい恋愛小説なんだ!!それなのにラストで号泣した私はどうしたんだろう?主人公の書く小説(作中作)を読みながら想像する作業が続いた。死んだ彼女が生活の中に未だ息づいている。作り上げる小説の中にもずっと。いつか思い出に変わればいいな…なんて思わない、死んでもなお、まだ愛し終わっていない。まだまだこれから。狂気のような愛はどこまで続くのだろうか。
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私のエッセイをこれに掲載されている「ニオモ」という短編に例えていただいたことから読み始めた訳だけど、本当に愛って、愛するって、愛されるって何だろうと沢山考えさせられて沢山泣いてしまった。好き好き大好き超愛してる、なんだよなぁ
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読みづらすぎて途中で諦めた
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何度も何度も繰り返し読んでその奥にあるものを味わい尽くしたくなるような文体(錯覚か?)。 愛は祈りであり、物語は祈りで、小説を書くことによって何かを変える。暗闇の中で子供とも共通するテーマかな。メタ化(規定された役割に従うこと、例えば恋人、例えば戦闘員)されることのない、純粋な感情から出た言葉や物語が祈りで、柿緒以外の物語は主人公による作中作であり祈りそのものなんだろう。さらに言えば誰かの夢が世界の一部であるように、作中作も世界の一部であって、その境界線は曖昧で相互に包含関係で、全体として世界なのかも。
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10年以上ぶりに再読。
昔は「熊の場所」みたいなわかりやすい物語がある方が好きだったけど、今読むとこっちもすごくいい。柿緒いいなあ。 -
最初読み始めたときに、独特の文体にたじろいでしまったものの、ひとつ、ふたつと編を読み進めていくうちに、物語を駆動する強烈なドライブ感に搦め捕られていた。
どういう小説だったかと問われたら答えることが難しい本で、ただただそこに純粋な愛というものの発露があったような気がする。
読了したとき、妻を失ったら自分はどう感じるか、どう受け止めるんだろうか。二人の間で起きた様々なことをどれだけ覚えていられるのだろうか。そんなことを考えてしまった。