丸太町ルヴォワール (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ちょっと表現がトリッキーで、キザ過ぎるかな、

  • 持って回ったような喋り方のキャラクターは嫌いではないけど主要な登場人物が全員そうだと少し胸焼けするかなー。それぞれは別に嫌ではないんだけど。
    最後の仕掛けである撫子=ルージュの必然性が感じ取れなくて犯人当ての面白みは薄いと感じた。
    あとけっこう簡単に変装が罷り通るところも作品のリアリティラインからするとチグハグな印象があった。

  • 全4章に別れている。その第1章がとにかく良い。
    1章の登場人物はわずか2人。場所もある邸宅の一室。コタツを挟んで主人公が他方の手を握り離さない。その状況でほぼ2人の会話劇だけで約90ページも飽きさせず読ませる文の力量たるやもはや新人ではない。この章だけ切り取って舞台演劇にもできそうなくらいの脚本力。小さなミステリの応酬合戦が繰り広げられ、こちらに軍配が上がったと思うとあちらにまた転ぶ。テンポがよくトントンと進む。古典やミステリの引用もそこここに織り交ぜて知性の高さもうかがわせる。脱帽だ。

    全体的な出来には疑問が残るが、解説を読むとそういう意図で書かれているのかと一応は納得する。

  • 癖の強いミステリ。・・・ミステリ?
    殺人事件があり、その疑惑を受けている青年を庇うために現れる弁護士の役回りが二人。
    この三人が裁判に挑むというのが大筋。
    但し京都らしい儀式と外連味にまみれた裁判とは似て非なる別のナニカですが。

    なお、「弁護士」であって「探偵」でないところがミソ。
    論理をこね繰り回してモニョモニョするのが本作。会話文が多く、地の文が少なめ。
    はまる方ははまるかもしれない。私ははまらんかったけど。

著者プロフィール

ミステリ作家。1983年、奈良県生まれ。2009年に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXからデビュー。同作から始まる〈ルヴォワール〉シリーズ(講談社)のほか、著作に『キングレオの冒険』(文藝春秋)、『シャーロック・ノート』(新潮文庫nex)など。

「2022年 『円居挽のミステリ塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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