獣の奏者 II王獣編 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 衰弱した幼獣リランとなんとか意志疎通を図り、リランの命を救ったエリンは、王獣規範に反して音無し笛を使わず、特滋水も与えず、言葉を交わしながらリランを親身に育てた。やがて逞しく成長したリランは雄の王獣エクと交合してアルを出産。この慶事を聞きつけカザルム王獣保護場視察に訪れた真王一行を急襲する闘蛇部隊。とっさの判断でリランを操り闘獣を殲滅させたエリンは、王獣の兵器利用というパンドラの箱を開けてしまう。そして解き明かされる、過去の大殺戮の悲劇と王獣規範に込めた初代真王の隠された意図。ダミヤが仕掛けた権力闘争の陰謀に巻き込まれ、翻弄されるエリン。

    盛り上りを見せるクライマックス。物語がここで終わってもいいくらいだな。面白かった!

  • 第二巻。
    エリンが世話をすることになる王獣の生態や繋がりがメインとなる。
    王獣はこの世界では大昔の災いにもかかわっていて、物語の流れが次第に見えてくる。
    エリン本人の意思とは裏腹に政局に巻き込まれていき…
    と、2巻も面白かったです。
    さっ、次、次。

  • カザルム学舎に迎えられ獣ノ医術師となるため学び始めたエリンは、傷ついた幼獣リランの世話を任される。竪琴を用いて意思の疎通に成功したエリンは自信を持つが、頭の中には様々な疑問が浮かぶ……。
    学園モノで、育成モノで、面白くないはずがない。がっつり引き込まれた。読みどころはたくさんあるが、初めての飛翔シーンが好きだな。〈パーンの竜騎士〉シリーズ(特に『白い竜』)を思い出した。
    が、物語としては不完全燃焼だ。こんなシーンで終わってしまうとは思わなかった。というか、問題は何一つ解決していない。早く次を読まねば。
    kindle unlimitedにて。

  • 2巻も素晴らしい。
    完全にそちらの世界に肩まで浸かって楽しんだ。

    王獣と意思疎通ができるようになったエリンがいよいよ政治の渦に巻き込まれていく。

    獣と人間の違い。

  • 人の性に巻き込まれ、自分の想いのために敢えて楽でない道を選ぶエリンが哀しい。

  • 面白いけど怖い。

  • すごくおもしろい

  • 1巻2巻を一気に読んだ。素晴らしすぎて止められなかった。

    『精霊の守り人』シリーズでも思っていたのだけど、
    この作者さんは絶望の中に必ず一筋でも希望を感じさせてくれるから
    読んでいて辛くなり”すぎない”のがいい。

    引き続き、3巻4巻も楽しみで仕方ない。

  • 無理矢理感もなくエリンと政治の話を2冊にまとめるのはすごかった

  • リランとエリンの関係、王獣と人。言葉は通じないのに通じ合えるのが奇跡のようだった。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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