殺人勤務医 (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • 中絶専門医の男性が主人公 過去に母親から虐待をうけていた
    中絶=人殺し、という前提 中絶になれている=人殺しに慣れている
    何度も自室の地下牢のような場所で人を殺している その人が弱いものに施したことと同じ方法で
    正義ぶっているのではなく、シンプルに許せないからそれを行っている
    それが美徳と思っている 捕まることは怖いと思わない 当たり前のことと思ってる

  • いつ読んだか忘れたが、不意に読んでみたくなり再び図書館で地域外取り寄せ。
    すらすらと入ってくる文章、それゆえにキツく眼前に突き付けられる中絶の掻把手術の生々しさ、痛々しさ。
    SAWにも似た、法で裁かれていない悪に同じ悪をぶつける私刑。そして時に、主人公の説得で中絶をやめ子を産み、その結論に納得し感謝する者。
    「時間が無い」「いつか捕まり死刑になるだろう」といいつつ作中でその終焉は来ない。だが己を虐待していた実の母をも私刑の対象とし、それにより自分が虐待されていなかったのは自分が子供だったからとか男児だったからとかではなく単に自分を愛していなかったからだと知ってしまい、実母が新たに産み大事に育てていた異父弟をも殺し母を殺した終わりは、古河にとって刑務所より辛い現実かもしれない。
    産科が舞台という事もあり、若くかわいい看護婦さんが多く出るがそれらとの恋愛フラグは綺麗にスルー。だけど個人的には、院長女史の立場と意義はあまり理解できなかった。要るか???

  • 堕胎専門の産婦人科医.子供の頃に母親に虐待されて育ったことが原因か,それとも堕胎専門となったことが原因か,連続殺人鬼になる.

    本人の回想と被害者を捕まえ,監禁し,拷問,死んだら海に捨てる.被害者は選別しており,子供・ペットへの虐待をしていることを知った相手を拉致・監禁し,自身の行いに見合った拷問をする.最後は自身を虐待していた母親を拉致・監禁し拷問.
    逮捕されるのか逃げ切るのか,最後まで書いてほしかったなー.

    あんまり関係ないと思われる描写が多かったかな.映像化すればBGMで解決したり映像にちょっと混ぜるみたいなことができるんだけど,小説だとストレスかな.

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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