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感想・レビュー・書評
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語学将校の時に日本語を習い、日本人や日本についてふれ、一生の方向性を持った著者の来歴が興味深い。友人、知己に絢爛たる文学者の名前が出てくる。
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今年、東洋経済に「94歳で日本文学を執筆する米国人学者の凄み」題した記事が載った。
この自伝を出したのが米寿で、最後のくだりに「次は卒寿か」とあるけれど、とっくに過ぎている。
まだまだ元気なキーンさん。白寿(99)まで、もうすぐだ。 -
内容にエッセイとかの文章と重複はかなりある。とはいえ、全体でひとつの流れを感じるので、間違いなく自伝。
気に入った箇所を一部引用。
《日本人の嗜好は何世紀にもわたって変わらずに来たわけではなくて、おそらく日本の歴史のあらゆる時代、社会のあらゆる階層のすべてにあてはまる「日本のこころ」の定義はないのだと思われる。しかし、もし日本の高級料亭の典型的な部屋を「日本のこころ」の一つの代表例とすることに異議がなければ、そこにしか見られない特徴を指摘し、その起源をたどることは可能である。もちろん、これとまったく矛盾する日本人の嗜好の現れもまた「日本のこころ」に属する資格があるという事実を、しっかり頭に置いての上であることは言うまでもない。》
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