インカ帝国探検記 ある文化の滅亡の歴史 (中公文庫BIBLIO) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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  • 太陽と黄金の国、インカ。
    15世紀に南米を席巻した帝国がスペインのフランシスコピサロらによって、開け放たれ、破壊され。そして滅亡へと向かう。
    ピサロは圧倒的な兵数の不利の中、謀略によりインカの王を捉えたのですが、本著で大変面白かったのはその後。
    絶対的な王が不在な状況で、勇敢なインカ武将たちは刃向かうでもなく茫然自失となってしまう。彼らは王という主体無しでは動けないのであった。だからこそ苦役にも耐え、家族を生贄にも出せたのであろうか。
    ちなみに日本でも有名なマチュピチュはインカによって作られたものです。
    いや、歴史って面白いと痛感した一冊でした。
    しかし、あっちの国の人の名前は難しい…

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著者プロフィール

増田義郎 ますだ よしお
1928年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学名誉教授。専門は文化人類学、イベリアおよびイベロアメリカ文化史。『大航海時代叢書』(全42巻 岩波書店)の刊行を推進。主な著書に『インカ帝国探検記』『黄金の世界史』『太平洋』など。訳書に講談社学術文庫『西太平洋の遠洋航海者』(B.マリノフスキ著)のほか、『ワルツへの招待』(ロザモンド・レーマン著)、『片隅の人生』(サマセット・モーム著)などがある。2016年没。


「2020年 『アステカとインカ 黄金帝国の滅亡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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