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感想・レビュー・書評
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まだ妖怪が人と共存していた大正時代、ぬっぺほふに顔を「むちゃむちゃ」されると若返ることからぬっぺほふを飼うのが流行っており、コバト姫もその1人だった。だがコバト姫は義理の兄である秋信からぬっぺほふを隠したがっており、2人の仲が良いことに嫉妬したぬっぺほふは秋信を殺そうと考える。そんな時、芝離宮庭園で出会った真っ黒な絵を描く絵描き、ナルセ。彼の絵を手にしたものは呪われるという噂があった。その絵は「夜波」という名前だったー。
これ私の性癖詰め合わせ本かな???というぐらい好きだった。「人間飴」とかいうワードもめちゃくちゃ好きだし、コバト姫の嗜虐と被虐が表裏一体な感じとか、秋信が普段優しいのにコバト姫に対して暴力的になるところとか、コバト姫が正巳にセミを食べさせるところも描写がリアルで大好きだった。
最初はちょっと読むのがダルかったけど、秋信が出てきたあたりから夢中で読んだ。 -
人物達の心理描写が面白いです。
兎に角全員が病んでるw
それでも現状維持で丸く治まっていたはずなのに、流石、妖怪の面目躍如。
ぬっぺほふが見事に、そして、残酷に引っ掻き回してくれます。
やはり妖怪なんかをペットにするもんじゃないですね……
全体的にノリが軽くユーモラスで、ストーリーもとても面白かったです。
ただ、身体を切り刻むとか、虫を食べさせるとかの残酷描写があるので、苦手な方は注意。
あと、大正時代が舞台ですが、所謂「大正浪漫」な雰囲気はありません。
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