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- / ISBN・EAN: 4907953043268
感想・レビュー・書評
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期待していなかったせいか、スウェーデン版と比較してても普通に見れた。
でも、全く同じ作りにしちゃうと、印象薄だよな…(^_^;) -
【コメント】
「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイク。
舞台をアメリカに、バンパイアの女の子をクロエ
にしましたって感じ。自分は「ぼくエリ」の方が
雰囲気がよかったな。物語の奥行もあったと思う。
*** 80年代のアメリカ
物語りの冒頭ではレーガン大統領が演説していた。
オーウェンはルービックキューブやパックマンを
していたりする。ちょっと懐かしかった。
*** 善と悪
物語り冒頭、レーガンの米ソ冷戦時代の「悪の帝国」
の演説が、傍らのブラウン管TVから何気なさを
装いながらも意味ありげにながれてくる。
---(演説シーンより)
この世には罪と悪があり
聖書とイエスによって我々はそれに対抗する
我々の国にも悪の遺産は存在するが
この国の栄光はそれらを乗り越える力がある。
思想家アレクシス・ド・トクヴィルは
アメリカの偉大さについてこう記している
”アメリカの教会に足を踏み入れ
その正義に燃えた説教を聞くまで
私はアメリカの偉大さを理解していなかった"
"アメリカは善である。
アメリカが善でなければ…
---
80年代のアメリカの政治家の演説のレトリック。
アメリカの保守的な田舎町。キリストの教えに
熱心なオーウェンの母親。ここでは「善悪」に
関わる思慮が日常的なのかもしれない。
そんななか、オーウェンは女の子に魅かれ、
悪の道を辿ることになる…
(どんなに言い訳しても美化してもいきつく先は
アビーの父を演じていた男と同じになるのだから)
物語りの味付けをこんな風にもっていくのは、
アメリカ的だなと思う。
【内容】
オーウェンの住むアパートのお隣の部屋に越して
きた女の子はバンパイアでした。というお話し。
苛めに悩むオーウェンの前に、ある日、不思議な
女の子が表われる。そして、その日から彼の日常
は変わっていく。 -
原題の「Let Me In」(私を部屋に入れて)のが合ってる気がするけど、原作はモールスらしい。どないやねん。雪降る田舎町を舞台にした12歳の孤独な少年と少女の関係が深く切なくて染みる。GEOでラブロマンスの棚に置かれてた意味が理解できるよ。あと観てて漫画の名作「ポーの一族」を思い出した。