ラーメン発見伝(1) (ビッグコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「ヤツらはラーメンを食っているんじゃない。情報を食っているんだ!」の名言で一世を風靡した、「ラーメンハゲ」の相性で親しまれている芹沢達也さん(42歳)が主人公です(違う)。でも、実質的にはラーメンハゲの漫画です。

    芹沢さんの名誉のために申し上げますと、実はハゲているのではなく、髪の毛がラーメンに入らないようプロ知識からスキンヘッドにしています。でも、ラーメンハゲで定着しているため、私もラーメンハゲと呼んでいます。

    主人公(藤本)が、会社の同僚の女子社員とイチャイチャしながら物語を進める構図は『美味しんぼ』と同じです。同じ料理漫画でも『ミスター味っ子』や『中華一番』の様な料理ファンタジー要素はなくて、常識的に通用しそうな範囲でラーメンが作られていきます。

    これだけでは、ただの単調な料理漫画で終わってしまいますが、本作の魅力はラーメンハゲを中心として繰り広げられるフードビジネスに関する描写です。凡庸なビジネス書を読むよりも、よっぼど食品業界のマーケティングやら何やらを学べます。冒頭に書いた台詞に代表されるように、綺麗事だけではやっていられないビジネスの難しさがきいんと描かれていて学びが多いです。

    私は会社では研修を担当することが多いですが、本作を課題図書に指定したいくらいです。ラーメンハゲはWikipediaによると42歳とほぼ今の私と同年代ですが、この悟り方は凄すぎます。

    続編もあるようなのでそちらも読んでみます。

  •  ラーメン屋開業を目指すサラリーマンの奮闘を描く。

     料理漫画ながらただラーメンの美味しさだけに留まらずラーメン屋の経営やラーメン文化について扱う意欲作。対決系も創作ラーメンの味対決だけでないのが良い。
     何より主人公のライバルであり師匠ともいえる芹沢のキャラクターの魅力が大きい。ラーメンへの情熱とリアリズムを併せ持つこの漫画を体現する通称ラーメンハゲ。彼の誕生によってこのラーメンシリーズは長く続くものとなった。

  • 全巻読破。これはラーメンを題材にした啓発書と言える。
    ラーメンを自分の仕事に書き換えればそのまま人生訓になる。最終巻はすべてを回収して胸が熱くなる。
     
    ・ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ!
    ・厨房だけがラーメン屋の全てではない。
    ・「うまいラーメン」で満足しているのはアマチュアに過ぎない。「うまい店」を目指してこそプロだ。
    ・新しい何かとは構造を疑い破壊することなくしては生まれないのだ!
    ・オマエには本当に作りたいラーメンがないんだよ。
    ・オレは...客を信じきれなかった。

  • 副業会社員メインラーメン屋屋台の人が主人公
    有名なラーメンスキンヘッドが最後に出てきた

  •  ラーメンに特化したグルメ漫画。
     昼は会社員、夜は屋台のラーメン屋、と二足のわらじのラーメン大好き青年・藤本。ラーメン関係の相談事を解決したり、先達から教えられたりと、知識や経験を深めながら独立開業という夢に向かって進んで行く。

     仕事の出来はイマイチだがラーメン知識は豊富な主人公、それを支える同僚のヒロイン、口やかましい直属上司、ラーメンにまつわる問題の解決、ライバルとのオリジナルメニュー対決……と、某有名グルメ漫画とほぼ同じ構図。ただ、あちら程はギスギスしていない。
     ラーメンに特化しているためか、経営の裏側やチェーン店の抱える問題なども取り上げられているのが面白い。完結して10年以上経っており、内容はさすがに古さを感じるが、気軽に楽しめる作品だと思う。
     この手のグルメ漫画の常で、ラーメンへの極論が飛び出すのはまあ、割り切って読むしかない、のだが……巻末コラムにあった“メンマ不要論”だけは許せん!メンマ好きの敵だな(笑)

  • 一巻で十分濃いな。「情報を食ってる」の元ネタ。

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