- Amazon.co.jp ・電子書籍 (253ページ)
感想・レビュー・書評
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あまり物語っぽくなくて、途中飛ばしながら読んだ。事実を淡々と記載している感じ。当時は考えられないような巨大な船だったらしい。必要に迫られると技術が飛躍する皮肉。人が人を殺すことをためらいなくできてしまう戦争はやっぱりおかしい。それによって何が得られたのだろうか?
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戦艦武蔵が極秘の中で建造開始され(もちろん当初は名前は決まっていない)・・・というか、極秘に建造するために造船所を隠すにはどうすればよいかの検討からはじまり、そのために使うすだれの材料になる棕櫚が大量に買い付けられて全国で消えて・・・というところから、武蔵が沈没し、当時の乗組員たちのその後、までが描かれる、ノンフィクション。
2度のクライマックス(進水・沈没)があることがわかっているわけで、そこに向かっていくことを意識しながら読んでいくことになる。
しかし巨大戦艦の建造ってえらいことだな・・・。それが、しかし、こんな沈没して・・・。 -
魚雷と直撃弾合わせて少なくとも36発以上被弾するまで沈没しない戦艦。この4年の労力を費やして建造した最強艦を全く活かせない日本海軍。
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吉村昭さんの本は、読みやすいから、大作でもすぅーっと入っていけるんだよね。戦争ものかと思ったら、武蔵を作るまでのドキュメントが中心。大和は海軍が呉で作ったけど、武蔵は、三菱の長崎造船所で作ったんだねぇ。軍も意外と柔軟に対応して協力関係もよいのね。しかし、棕櫚のスダレで隠すとか、領事館から見えなように小屋を立てるとか、秘密主義がねぇ。
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無我夢中で読み進めた、、、という感じではなかった。 しかし、時間、品質、秘密保持、権威等々の大きなプレッシャーの中で造りだす辺りにはモノづくり共通の緊張感は伝わってきた。
終盤、クライマックスであるにかかわらず、淡々と進んだ。 軍部の方向性は間違っていたのだろう。 それに気付く勉強料としてはあまりにも高過ぎる代償だった、、、