静かなるドン10 [Kindle]

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  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  • このあたりで、だいぶ展開がハードになってきましたね。
    抗争やロマンスのほうも、ジェットコースター。
    といってもシリーズ後半に比べたら、まだまだおとなしいものだった、と後で感じますが。

    9巻あたりの秋野は、後のほうの肝の据わった秋野の片鱗がありますね。
    もともと、こういう素地があったのでしょう。
    それと、まだデザイナーとしては、まだOL感覚もあったんだろうけど、秋野って「組織」としての会社への熱意は、自分の信念に比べれば、薄かったように感じる。

    ちなみに、子分たちの前で、人を狙って銃を撃ったのも、この巻が初めてかな?
    6巻で幹部の前で撃ったのは、デモンストレーションでもあったし。

    一旦、秋野と別れて、辞表を出したところで、「総長」のいわゆる「強さ」を子分たちがこの巻で見ているんだよね。
    けっこう、冷酷だったりするし。

    それにしても、総長を継ぐまで、極道からは身を遠ざけていたわりに、静也は、結構裏世界に通じてる。
    けっこう、いやいやながら、その世界のことを知っていたんだろうな。
    門前の小僧、ってやつでしょうか。

    静也は、女から見るとずるいよね、って思う行動が多いけど、彼は、常に、やくざであることを引け目に思っているから、そういう意味で及び腰な一方、本当の気持ちも隠せず、なところで、行動がぶれちゃうんだろうな。
    理江との付き合いも、割り切って付き合っちゃえばいいのに、いろんな意味で、優しい男だからなあ。

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著者プロフィール

1953年年10月25日大阪府生まれ。代表作『静かなるドン』『怪人アッカーマン』『ビッグマグナム黒岩先生』。

「2017年 『こちら凡人組 ~鬼州組三代目襲名篇~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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