きびだんご侍(新潮文庫) [Kindle]

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  • 新田次郎氏の短編集。テーマは、賤ヶ岳の戦いで有名な秀吉と柴田勝家の争いから江戸時代の和人とアイヌの戦いまで幅広く、全く飽きさせなかった。表題作の「きびだんご侍」の主人公がユーモラスで、その欲のなさが好もしく思えた。また、「明智光秀の母」も興味深く読めた。一説には、光秀の謀反は信長が波多野兄弟を処刑した報復として自分の母を殺されたことが原因の一つとされているが、この物語の中では光秀自ら母を見殺しにしたことになっていて興味深かった。どの物語も読みやすく面白いので、お勧めしたい。

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著者プロフィール

新田次郎
一九一二年、長野県上諏訪生まれ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。五六年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、七四年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。八〇年、死去。その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。

「2022年 『まぼろしの軍師 新田次郎歴史短篇選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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