天冥の標Ⅵ 宿怨 PART2 [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • なんだかガンダムの地球とジオンの戦いみたいになってきましたね。

  • 怒りに満ちた重苦しい巻。決定的な決裂を経て、とうとう救世群の宿怨が爆発する。戦闘シーンの緊迫感は見事。アイネイア・スキットルとイサリとの会話はいずれもこの巻の清涼剤だが、そんなイサリもとうとう戦いに身を投じることに(彼女が初めて人を手にかけるシーンは悲痛だ)。ジェズベルの不気味さに背中がぞわぞわする。ミヒルがどんどん危ない方向に向かっているのが不安で仕方ない。カルミアンが不気味だな、価値観とか人間と違うだろうに信用して大丈夫なのかな、とか思っていたら案の定ラストで衝撃の事実が明らかに。これヤバいのでは…?

  • 「この宇宙のほとんどの種族が実現していないはずのわざ、超新星工学だ」という一文で、作者の今ここにないものを想像する能力の高さに驚愕した。
    超新星工学なんて概念をどうやったら思いつけるのか。

  • うへぇこうして人類は破滅へと向かっていったのか
    何かもういろいろ善意だろうが悪意だろうが、ある事起る事が、悪い方向へと繋がっていく
    それが、人類、ミスミィ、そして救世郡それぞれの視点で描かれているのに、読者には全体の敵であるオムニフロラが見えている分、歯がゆくてたまらない
    このまま蹂躙されてしまうのか、ジニ号はどうなる?

  • 2014/09/02

  • 喫茶店で読みました

    喫茶店で読むのにちょうどいい

    私に至福の時間を提供してくれる作品群

  • 天冥第8段。 まさに激動の回。長きにわたり宿りし怨は、良からぬ形で現実となる。 艦隊戦。パンデミック。まさに、SFといった題材てんこ盛りの本巻。やはり艦隊戦というのは、接舷して突入がお決まりなんだろうか(懐かしき銀河戦国群雄伝ライを彷彿とさせる)被害と加害の境界線は何だろう。Ⅱにも増して凶悪に描かれるパンデミック。虐げられた者たちの怒りは、凶行へと駆り立てる。 力関係の逆転。やはり最後の希望は彼女か。動き始めたかの船の存在も気になる。 「スキットル、あたしが変わっても友達でいてくれる?」

  • 9784150310806 の電子書籍化。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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