地のはてから(上) (講談社文庫) [Kindle]

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  • (2023/281)妻の蔵書から。福島の農村で生まれたとわは物心つく前に、父親の夜逃げに伴って一家で北海道開拓移民として知床に移る。厳しい開拓地の中でも特に厳しい土地での生活。何も分からないとわの目から語られる物語でも、その厳しさはヒシヒシと伝わる。乃南アサさんの著書では『チーム・オベリベリ』という開拓時代の本があるが、あれとは目線も境遇もかなり違う(どちらも厳しいことには変わりはないが)。とわが少女にまで成長して物語の展開も面白くなってきた。

  • 知床は、アイヌの言葉で「地の果て」と呼ばれているそうです。北海道へ移住し、未開の地を一から開墾して生きる選択をした家族。その中に2歳のとわがいました。そんな自らの運命を、懸命に生きた女性の物語です。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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