異性 [Kindle]

  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • ・男女の考え方の違い、異性に関するあれこれを男女2人が往復書簡の形で語り合っている本
    ・自分の昔の恋愛や友人から聞いた恋愛話を思い出して当てはめるとおもしろい。
    ・内面か外見かという古典的な問いに関しても
    「内面が内面であり続ける限り、それは他者からは知覚できないことにことになるのではないか。つまり、内面と云いつつも、実際にはひとりの人間の表情や口調や行動パターンから推測させる『内面』のイメージに過ぎないわけだ。」などと膝を打つようなことが書かれている。
    「女性はものごとが変化変容するのを本気でおそれている。嘘でもいいから『変化しない』と言って欲しいのだ。それを言わない男性というのは、変化ではなく固定を恐れているのではないだろうか。」
    私も変化を恐れている。その証拠に諸行無常という言葉が好きだ。その言葉を恐れているが故に好きになろうとしているふしがある。
    そして「でも実際の変化に弱いのは男性の方」も納得できる。

  • 角田さんのファンなので読んでみた。最初はいい年した男女がどうでもいいこと書いてるな、という感じでしたが、ちょっとした合間に読むと男女の違いについてなるほどと思う点もあり、楽しんで読めました。男女の非対称性については確かに実感します。

  • 角田光代(1967年生まれ)&穂村弘(1962年生まれ)「異性」、2012.4発行。「好きというハードル」「内面か外見か(永遠の二者択一)」「おごられ女・割り勘女」「好きな人・まあまあ・眼中にない人」「おれがいないとだめな女・おれなんかにはもったいない女」など、お二人が語るテーマは面白かったです。

  • 余裕がある人、隙がある人ってカッコ良いよなと思った。
    内容にあるように自分の物、所有物だと思ってしまうとケチをつけたくなってしまうのはわかるなと思った。
    女性は出会って3分で相手との関係性を決めるという。自分はどのように振る舞えば良いのだろうか…
    男はやっぱり思い出を大切にしてしまう生き物なんだなと思った。

  • 小説家の角田光代と歌人の穂村弘の対談集。対談というより二人の個性がぶつかり合う格闘技のようだった。二人の知性が絡み合って戯れあって抱き合っている?うーん、僕もこんな会話をしてみたい!無理だろうな。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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