マイナス50℃の世界 (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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  • ロシア語通訳として、真冬のシベリア長期取材に同行した米原さん。
    「日本から暖かさを運んできてくれましたね。マイナス39℃なんて、こんな暖かい日は久しぶりです。」現地の人々のこんな言葉から取材が始まる。

    外にでて1分もすると、吐く息が凍って皮膚や眉毛、まつ毛に付き、真っ白になってしまう。
    人間や動物の吐く息、車の排気ガス、家庭で煮炊きする湯気の水分が凍り、氷の霧が発生する。
    魚を釣り上げて10秒で冷凍状態。
    そんな極寒土地でも、住めば都。「モスクワのマイナス30℃は湿気が多く、風が吹くから寒さが骨身にしみる。」という。

    子供新聞への記事をそのまま載せているので、文章も平易で読みやすい。
    米原さんの処女作でもあるが、好奇心とエスプリは持って生まれたものなのだろう。米原ワールド全開だ。

  • 「シベリヤ大紀行」の取材班の一員である米原真理さんのヤクートでの旅行記。氷点下39度で暖かいと現地の人が言う。すごすぎる!

  • 2017/2/15

著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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