椿三十郎 [東宝DVDシネマファンクラブ]

監督 : 黒澤 明 
出演 : 三船敏郎  仲代達矢  加山雄三  団 令子  志村 喬 
  • 東宝
4.33
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感想 : 9
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  • / ISBN・EAN: 4988104078063

感想・レビュー・書評

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  • やっと 黒澤明監督の 椿三十郎 を見ることができた。

    織田裕二の 椿三十郎 を先に見たので
    どうもその 印象が強かった。

    黒澤明監督 三船敏郎の 椿三十郎は
    品格と重厚感があって いう ことなしだ。
    満足感で いっぱいだった。
    じつに 49年前の作品 でも 映画の品質は
    落ちていないものだ。

    加山雄三 田中邦衛 が実に若い。
    若くて その頼りなさが うまく出ていて
    三船敏郎の貫録に 押されていると言う感じだ
    この作品の時に 三船敏郎は 42歳。

    アブラののった じつに 役者らしい雰囲気。
    懐手 であるく姿が 実に様になっているのだ。
    歩き方も 昔の歩き方 で サムライらしい。

    一気に 立ち向かって 切り倒す 刀捌きは
    日ごろの鍛錬 が積み重なったものかも。
    映画が 映画として きちんと成り立っていた。

    仲代達矢の 鋭い眼つき・・・その立ち振る舞い。
    絵になっていますね。
    存在感が いるだけで際立つ。

    城代家老の夫人の 入江たか子の 物腰の柔らかさ。
    言葉の 運び方が 包み込む 母性のようだ。

    城代家老の 伊藤雄之助・・・・
    馬に乗ったら 丸顔だった・・・
    人望がないゆえ・・・という ほんのわずかな 出番だが
    いうことない 力量。

    福地桜痴の狂歌
    「これはさて、世は逆さまになりにけり、乗った人より馬は丸顔」
    から きているとのこと。

    団玲子の ういういしさは 時代を経ても 香り立つ。

    映像が 絵になっている
    9人の若者が 十羽ひとからげで 絵にしているのがいい。
    映画とは 絵が 動いている。
    構成力と 間合いのうまさが それを引き立てる。

  • 白黒映画で かなり 昔なのに…やっぱり 流石 黒澤明監督作品というべきか? とにかく 三船敏郎のオーラが凄い
    日本にもこんな 格好いい俳優居たのか?って改めて感じるくらい シブい!三船敏郎だから成立する 椿三十郎

    凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。三船扮する三十郎は前作の「用心棒」から通ずるキャラクターながらこちらのほうがより人間味が増し、ユーモアと知略が強調されている。薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに……。仲代達矢扮する敵方の用心棒との壮絶な一騎打ちのシーンは圧巻!次は名作の「七人の侍」観よう と…。
    監督:黒澤明
    音楽:佐藤勝
    原作者:山本周五郎

  • 何度見てもやっぱり圧倒的に面白い。

    三船敏郎の存在感。
    見事なストーリー展開。
    これ以上ない絶妙のアングルで切り取られた
    映像の数々。

    黒澤映画が面白いなんて言い尽くされて
    かえって「面白い」と言うのが安直かななどというのは
    愚の骨頂。

    やっぱり、圧倒的に面白い。
    面白さに身震いするほど。

    いまさら黒澤なんて・・・というなかれ
    見ていないのであればそれは幸せ。
    心してご覧あれ。

    決して大げさに吹聴しているわけではないことが
    わかっていただけるだろう。

  • 昭和37年 東宝
    黒澤明監督、三船敏郎主演

  • 今さら見たことないなんて恥ずかしくて言えなかったシリーズ。前作『用心棒』と併せ、時代劇の流れを変えて東映時代劇映画を叩き潰した。今見てもこんなに面白いのだから、当時スクリーンで目にした観客の衝撃は、さぞ筆舌に尽くしがたいものであったろう。

  • 原作が山本周五郎の「日々平安」ということで人情時代劇の味。「お名前は」と聞かれて外の椿を見て椿三十郎と名乗るのは「用心棒」と同じでくすっと笑ってしまった。
    これも西部劇を感じる。最後の決闘、お家騒動、牧場主同士の勢力争いなど場面が違っても物語の要素として共通項があるのかも。

    1962日本
    2019.3.26BSプレミアム

  • 解説:

    凄腕の浪人が、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍に助太刀する痛快アクション時代劇。

    三船扮する三十郎は前作の「用心棒」から通ずるキャラクターながらこちらのほうがより人間味が増し、ユーモアと知略が強調されている。

    薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。

    上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。

    それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに……。

    仲代達矢扮する敵方の用心棒との壮絶な一騎打ちのシーンは圧巻。

  • 水戸黄門のような勧善懲悪の典型的な時代劇。
    無頼で頭も切れる三十郎のヒーローものといっていい。
    他に城代派の若者達のコミカルな演出や武士の妻の潔さといったものが目を引く。
    有名なラストシーンはやはり印象に残る。

    ただ、エンタメ作品としてはおもしろいが、少しあっさりし過ぎている。
    他の黒澤作品によくある社会や人間に対する複眼的な洞察が薄め。
    スカッとしておもしろいがあまり心には残らない。

  • 不器用で人情深い男が可愛い奴らに手をやく話。

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