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感想・レビュー・書評
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戦略とは一定の限られた土地をめぐって敵と向き合うことを意味する
相手の特許ポートフォリオの占めている陣地の把握に難しさを感じます。相手の数を把握しているか、検索した範囲に漏れはないか、抽出した母集団の権利範囲を正確に把握できているか、などなど。
どうやったって100%の精度で完成させるのは無理だとわかっています。ただ、80%くらいの完成度でいいと思っても、道標となるような指針がないため、ずっと見果てぬ道を歩いている気がしてなりません。
とは言っても仕事上何か形にしなけばいけないので、モヤモヤしながらの作成の日々が続いています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新しい市場の作り方。組織に実践させる方法。
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確か有名な本だったよな、と思い読み始めた。競争(コストと差別化)の海ではなく、争いのない世界へさあ、みたいな。うーん、わかる、とてもよくわかるしわかりやすいし当然だとも思う。誰だって、大変な想いをしながらいろんなトレードオフと戦うよりも、楽して大儲け、みたいな道を選びたい。ただ、その考え方自体は「そりゃそうだろう」という感じ。
フレームワークとして紹介されている、「戦略キャンバス」は結局単に他社との差別化ポイントを思いつくまま項目としてるだけに見える。これで解決する気は全然しない。
ただ、ブルー・オーシャンを目指すこと以外にも使えそうなことは他にも様々紹介されている。多くの人を巻き込むのではなく、特定の信頼ある人を巻き込んで進めていこうという「ティッピング・ポイント・リーダーシップ」は、なるほどと思った。
それにしても、こういう経営書はホント読むたびに、「なぜ自社(の経営)はこういう考えを持てないんだろう」とヤキモキしてしまって、悲しくなる・・・。