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感想・レビュー・書評
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2013年4月。安倍政権のころ。
●「Gゼロ」時代の新しい世界を見通す~世界を動かす新しい役者は揃った~
・世界を仕切れる国がいまはない!
●腐っても"大"国、アメリカが抱える対立
・オバマは二期目も議会のねじれに苦しむ
・財政の崖の上の茶番がいつまで続く?
・アメリカ建国の考え方を尊重するか?時代の流れに合わせるか?
●ノーベル平和賞を受賞したのに~ひとつになれないEU~
・ひとつの国家として統合されない限り、この状態は続く?
・ヨーロッパのパズルは完成するのか?それともピースは再びバラバラに?
●世界のエネルギー地図が書き換えられる~基軸通貨ドルの延命~
・"サウジアメリカ"はシェールがお好き
・パナマ運河が日本のエネルギーの未来につながる
・日本とロシアの領土問題「引き分け」はどこまで?
●過酷なアラブの夏がやってきた~中東・アフリカの厳しい現実~
・ヨーロッパの植民地だったアフリカ大陸
・「アルカイダ」は過激派の有名ブランド
・シリアの代理戦争とヒズボラとイスラエルの対立
●一触即発の東アジア~危険な大国の内と外~
・中国の権力争いの果てに山積した課題
・朴槿恵大統領はエリザベス1世になれるか?
・北朝鮮という窮鼠が猫を噛むか!?
●ゼロからわかる安倍政権が目指すもの
・アベノミクス三本の矢で日本を取り戻す!?
・日韓が対立する竹島問題
・参議院と衆議院の違い
●世界は歩み寄れるのか?
・国際情勢の不思議なパラドックス詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アルジェリアのテロ、アラブの春からの流れ、中国の宗教問題、北方領土領土についてまだ明るい観測がある頃。ウクライナ侵攻後の今となってはだいぶ変わってしまった話も、通して聞くとこんなにも世界は激変するのだなと思いますし、個人としての生き方を世界のあり方でいちいち変えていたらキリがないとも思えました。
特にLNGの話などは面白く読めました。 -
読んでおいて損はない
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本書を続けて読むと、世の中いろんな面でジレンマを抱えているんだなと思う。あっちを立てればこっちが立たない、A国を支援する一方で、A国と対立するB国にも支援するとか。
すべてが微妙なバランス関係の上に成り立っていて、どっちが悪とか善とか言えない世の中。そのため、一瞬一瞬を切って取ると善悪をつけてしまいがちなんだけど、歴史を含めて背景を見ないとそうそう簡単に善悪を付けられるものではないことが分かる。
本書はその入口に立つための良い一冊だと思う。
世界情勢は一日単位で変わるので、本書が出る頃には陳腐化しているという指摘もあるが、陳腐化ではなく、流れが変わったというふうに捉えると良いと思う。 -
近現代史の教科書にすればいいのになと思えるような本。
それにしても池上さん、しれーっと自分の意見入れるのが上手。 -
この人の本は、本当に読みやすいですね。1年に一度政界情勢のおさらいをするには、良いと思います。世界情勢は生ものですから、出版されて半年してから読むとずれて来るんですよね。そこがまた面白いのですが、、、
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7月の参議院議員選挙前に読めれば一番良かったとは思いますが、今から読んでも全然遅くない内容になっています。ねじれが解消されてこれから色々な事に前進しやすくなった日本が、昨年入れ替わった新しい世界のリーダー達とどうやって付き合っていくのか…また、自分自身にかかわるエネルギー問題・消費税・憲法改正についてどうしていくべきかを個々考えるきっかけになる分かりやすい解説本だと思います。
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いつもながら池上先生の本には感心させられるな~。
何がすごいってこの人、博識かつ総合的思考能力を備えいるだけでなく
どうしたら“中立の立場から” “わかりやすく”読み手に内容を伝えるか
という 著作家としての最高の能力をも備えている!
それは彼が長年つちかったジャーナリストとしての能力もあるのでしょう
“国民に正しい知識とモノの見方・考え方を教えることで 国家の富強に役立てよう” “私が国民を啓蒙します”
という姿勢が表れていますね~まさに現代の福沢諭吉だと思います。
池上先生の一連の著作物は明治時代の『学問のすすめ』に匹敵するものと思いますよ。 -
出張中の移動時間の暇つぶしに読みました。
TVニュースの解説的な本。
世界の難しい問題の背景から易しく解説してくれているので、読みやすくて良いと思います。 -
日本の最近のニュースを網羅的に把握しようとするにあたっての好著。ただ、すぐ古くなってしまうかも。