らーめん才遊記(1) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  •  フードコンサルティング業「清流企画」の新入社員は、料理の天才にして空気の読めない箱入り娘?!
     料理研究家を母に持つ料理の申し子・汐見ゆとりが、カリスマラーメン職人(兼社長)の芹沢達也と共にラーメン界に新風を吹き込む、かもしれない。

     ラーメンの味作りよりも、店の経営面にやや重点を置いた内容。とは言え、結局は創作ラーメンバトルがメインになってしまうのだが。
     主人公の汐見ゆとりはちょっと変わっていて、料理の腕とアイデアはバツグン、常識や空気読みはダメダメな箱入りお嬢。突飛な言動のゆとりにイラッとするかもしれないが、そのうち慣れる……かも?
     前作でライバル役として活躍した芹沢が、今回は主人公の雇用主として登場。ラーメン職人だけでなく、経営者としての姿を披露する。実際には効果があるのかわからないが、主人公の初仕事である古いラーメン屋のテコ入れ策は特に面白かった。
     残念なのが、前作「発見伝」含めての長期連載でネタ切れしたのか人気が落ちたのか、変なお色気ムードを出してきた点。グルメ漫画なんだし、色気より食い気で行ってほしかった。

  •  ラーメン発見伝に続く物語。発見伝の主人公のライバル芹沢のラーメンコンサルティング会社に型破りな新入社員が入ってくる。

     前作で人気のあった芹沢をライバル兼師匠から師匠にして物語を展開。ちょっとぶっ飛んだ天才キャラの主人公ゆとりとのコンビも良い。
     他の前作のキャラクターも何人かそのまま出てくるが、前作の主人公藤本の最後の使い方が絶妙で泣けた。

  • 面白い。芹沢がいい。

  • ラーメン才遊記
    全11巻読破!
    ラーメン発見伝の続編。主人公が料理の天才の女の子になって、物語的ノリの良さもアップ。
    時折含蓄のあるセリフが深い。ラーメンハゲで一部で有名な芹沢氏の裏表ある性格と態度が人間的で魅力的!

  • 『行列の女神~らーめん才遊記~』
    テレビ東京/毎週月曜放送
    2020年4月20日から

  • 久部緑郎作、河合単画『らーめん才遊記』がテレビドラマ化する。『行列の女神~らーめん才遊記~』として2020年4月からテレビ東京系列で放送される。原作と比べた衝撃はフードコーディネーターの芹沢達也が女性になることである。名前が芹沢達美になり、鈴木京香さんが主演する。芹沢はラーメンハゲと呼ばれるようなインパクトのある外見であっただけにギャップが大きい。
    アクの強いハゲの男性キャラが別の媒体で女性になる作品に田中芳樹『銀河英雄伝説』のアドリアン・ルビンスキーがいる。道原かつみの漫画版ではルビンスカヤという女性になった。『銀河英雄伝説』は女性の活躍が乏しいという昭和の作品の限界があった。この点で登場人物の女性化に意味があった。
    これに対して『らーめん才遊記』は主人公・汐見ゆとりが女性であり、ことさら女性キャラを増やしてジェンダーバランスをとる必要がない。また、芹沢とルビンスキーでは物語の重要度が大きく異なる。芹沢の女性化はキルヒアイスを女性化するようなインパクトがある。
    一方で芹沢の女性化は外見イメージとは異なる芹沢の本質を出せるかもしれない。芹沢は悪役顔で強面の外見である。漫画のイメージのまま実写化したら、存在そのものが昭和のパワハラ親父と拒否反応を抱かれる危険がある。
    しかし、実際は昭和の精神論根性論やヤンキー的な気合主義とは真逆の合理主義者である。頭に毛がないのも、料理に毛が入ることを避けるためのものである。芹沢の合理主義に、新米社員に雑巾がけからさせるという発想の否定がある。新米もベテランも社員に求めることは稼げる仕事である。雑巾がけのうまい奴など必要ないとする。合理主義の冷徹さが女優によって上手く表現できれば女性化は成功と言えるだろう。
    脚本の古家和尚さんは『イノセンス 冤罪弁護士』も手掛けた。『イノセンス 冤罪弁護士』は直感的に振る舞う主人公に理知的な女性が振り回された。『行列の女神~らーめん才遊記~』も似たような展開が楽しめるかもしれない。
    この『行列の女神~らーめん才遊記~』は働く人々を通して現代社会を描くドラマ枠「ドラマBiz」で放送される。その点では注文がある。原作ではフードコンサルティングのクライアントの話を部外者にベラベラ話していた。これはコンサルタント失格である。むしろ警察の事情聴取にも守秘義務から抵抗すべきだろう。
    原作はラーメン漫画であって、フードコンサルティングは色々なラーメン屋を登場させるための設定上の道具に過ぎないと理解している。これに対して働く人々のドラマならば、コンサルタントらしさを求めたい。

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