金田一耕助ファイル10 幽霊男<金田一耕助ファイル> (角川文庫) [Kindle]

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  • 昭和29年の金田一探偵、「生首風鈴事件」は一旦飛ばす▲幽霊男が訪れたのは神保町のヌードモデル仲介業〈共栄美術倶楽部〉別名〈猟奇倶楽部〉次々とモデルが殺されていく妖気漂う原色怪奇曼陀羅▼戦前の〈由利先生・三津木記者〉ものを思わす猟奇サスペンス、そう思っていた時期もありました。いやいや、ナンバリングに恥じないミステリです。とっちらかりのドタバタ系ですが。舞台が多彩で西荻窪、伊豆、隅田川、浅草六区!と探偵が走る。銀座数寄屋橋の広告塔からの放送は、いまだと〈渋谷109フォーラムビジョン〉にあたるかな(1954年)

  • 後半は唐突な気がするも、最後のざまあみろ感がすごい。
    前半の風呂敷が綺麗に畳まれていくのも気持ちよし。
    医者が気色わるし。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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