ドグラ・マグラ(上) (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 大正末期、昭和初期の舞台ということで、昔の日本を知らないと理解できない事柄が多い。
    この時代の精神医学の論文の文体も現れる。
    古い中国のストーリーも現れ、和訳されている設定とは言え、漢文調の文章も難しい。
    流し読むだけでも大変。辞書が手放せない。
    しかも。
    過去を理解しようとする主人公に与えられる情報源が次々に現れ、一度蓄積された情報も、多重化された情報により、後から何度も翻っていく。
    そして、文章はとにかくかなり冗長で長く、遅々として進まない。
    苦しんで読み続けてなんとか上下巻を読了したものの、結局全体の結末において、一つのストーリーとしては理解できなかった。

著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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