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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (308ページ)
感想・レビュー・書評
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大正末期、昭和初期の舞台ということで、昔の日本を知らないと理解できない事柄が多い。
この時代の精神医学の論文の文体も現れる。
古い中国のストーリーも現れ、和訳されている設定とは言え、漢文調の文章も難しい。
流し読むだけでも大変。辞書が手放せない。
しかも。
過去を理解しようとする主人公に与えられる情報源が次々に現れ、一度蓄積された情報も、多重化された情報により、後から何度も翻っていく。
そして、文章はとにかくかなり冗長で長く、遅々として進まない。
苦しんで読み続けてなんとか上下巻を読了したものの、結局全体の結末において、一つのストーリーとしては理解できなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示