- Amazon.co.jp ・電子書籍 (296ページ)
感想・レビュー・書評
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個人的に面識はないが、システマを日本に伝道する上で、
著者は格好の人物だろうと思われる。
あまりマーシャル・アーツとして技術的なことは書かれていない。けれども、これはシステマの紹介書だ。
まずはシステマ人口の裾野を広げることがミッションなのだろう。本書を読むと、「システマとは何か?」がよくわかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■システマ
A.大事なのは学んだことをすべて覚えて、再現できるようになることではありません。すべての練習に共通するものを自分なりに見出すことなのです。
B.己を知り、自分の長所や欠点、好みや性質などをることで、自分とはどのような人間であるかを理解を深めていき、成長のヒントとするのです。
C.息は吸うときに緊張し、吐くときに弛緩する。ですから、口から息を吸ってしまうと一気に空気が入りすぎてしまって、体が余計に緊張する。
D.負担が強いときの呼吸ハードブリージングは、小刻みにブリージングをする。
E.硬く強張った筋肉はダメージを増幅させる。
F.4つのチェックポイント
1.呼吸をしているかどうか?
2.リラックスをしているかどうか?
3.姿勢がまっすぐかどうか?
4.動きやすい状態になっているかどうか?
G.恐怖心自体は忌むべきものではありません。避けるべきは、恐怖心によって心と身体が緊張し、本来持っている能力がそぎ落とされてしまうこと。本来、生きる力となるはずの恐怖心によって、逆に力を失ってしまうようなことは避けるべきなのです。
H.自分を疑ってはいけない。自身を失い。本来できるはずのことまで出来なくなってしまうだけです。自信の有無は、その人の行動に大きな影響をもたらし、時に運命を左右するほどの違いとなります。自分を疑うことで迷いが生まれ、サバイブする力も大きく殺がれてしまうのです。