初恋温泉 (集英社文庫) [Kindle]

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  • 温泉をめぐる5つの短編。
    いつもと違う場所で、いつもと違う時に5組の男女が奏でる人生ストーリー。
    そしてある者は袖の連ねを新たにし、ある者は袂の分ちを決意する。
    それまで心を覆っていた余計なものを洗い流してしまう。
    それが温泉の魅力であり魔力なのかも知れない。

  • 温泉を舞台にほっこりするような恋愛模様が描かれた短編小説集。

    特に初めの「初恋温泉」が良かった。
    「幸せな時だけを繋いでも幸せとは限らない」と最後彩子が言った台詞が印象に残った。
    男はいいところばかり好きな女に見せるけど、実は弱いところも含めて女性は知りたいし愛したいと思ったのでは?
    弱いところを見せたくない気持ちはわかるけど、弱いところを知って、改めて愛おしいと思える恋愛もあるんだと思う。女心は複雑で難しいなーと思いました。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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