西の善き魔女1 セラフィールドの少女 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 辺境の地で育った少女フィリエルが天文学者である父の弟子ルーンを通じて15歳の誕生日に父からもらった青い石のペンダントが実は女王試金石で母親の形見であると分かった日からそれまでの暮らしが一変する。連続ものの1巻目ということで、いろいろな事件がありどのように収束するのかわからないで終了。ファンタジーという紹介であったが、なかなかダークな話ではある。kindleで偶然目に留まって購入。書店だったら手に取らなかったかもしれない本であった。

  • 再読。もしかすると再再読かも…。

    面白すぎてあっという間に一冊読んでしまった。
    かつて読んだのはおそらく10年以上前であるため、
    結末まで読んでいるけど全く覚えていなくて、
    ほぼ初見同然の気持ちで読んだ。

    改めて、
    萩原先生の地の文のみずみずしさと、
    女子たちの会話に浮かぶ世俗感(女学校で同人誌を発行してキャイキャイしているところ)

    ファンタジーなのに、現代のおとぎ話を取り入れ、
    それが見ているものにどういうキーポイントになるのか
    良い含み、予想を掻き立てさせる。
    素晴らしいなあと思った。

    キャラ読み派の私は、
    何と言ってもフィリエルとルーがこの後どうなるんだっけを
    また辿っていくことになるのだけど、
    なんとなく先の関係性を覚えているだけに、
    このころの二人の距離感を懐かしく思ったりした。

    そういえばこのころデルフィニアにもハマったなあ…
    おもえば良作なファンタジーに恵まれていた時代であった。

  • フィリエルはホーリー夫婦の家で暮らしている。実は石塔の天文台には実の父親がいるのだが、研究ばかりで娘の面倒を見ないので隣のホーリー家で生活させてもらっている。母親は小さいときに亡くなり記憶にない。でもこの北の高地で元気に生きている。そんなフィリエルの生活に転機が来たのは十五歳の時にお城の舞踏会に行くときであった。父親から弟子のルーンを介して渡された母親の首飾り。青い宝石でできた首飾りを飾ってお城の舞踏会に友達と出かけた。そこで出会った高貴な人々。そして自分の運命が変わった時。日本の古代を舞台にしたファンタジーを手がけた作者が今回は西欧の香気がするファンタジーを紡ぎだす。

  • ※この本は途中で挫折しました


    『西の魔女が死んだ』とごっちゃになっていたが、作者もシリーズも違う別物。
    主人公は出生に謎がある少女で、父親と確執があり、口げんかしながらも見守ってくれる少年が側におり、華やかな世界に憧れ、祝いの日に分不相応なネックレスを父から受け取る。つまり"ド"がつくほどのテンプレだ。
    この手の主人公だとかなり先まで話の展開が見えるため、舞台や文体など他の部分で興味を引いてもらわないとページをめくる楽しみがないのだが、他もありきたりすぎて途中で挫折した。
    正直、角川文庫レーベルではなく児童文学向けのレーベルで出すべきだったのではと思う。テンプレの概念が頭にない年頃ならもっと楽しめるだろう。

    また"テンプレ"に関しては、初出が著者が大学生の頃にサークルで書いた物らしいので仕方ないと思える部分もある。

  • 初読はたぶん高校時代。それからずーっと大好きな物語の一つ。主人公フィリエルの力強く前を見据える胆力、アデイルの芯の通ったしなやかさ優美さ、女の子たちがキラキラで可愛い。
    第1巻、衝撃が大きいスタート。否応なく渦に巻き込まれて戸惑っていたフィリエルが腹を括る。頑張れフィリエル。

  • ようやく読み終えた〜!KUでダウンロードしてから何ヶ月経った?(笑)
    最初の入りで苦労したけど、読んでいくうちに読むスピード上がった!面白い〜!
    特に気になるのはアデイルがいた文芸部よね!小説の中では何があっても許されるんですよ〜(笑)

  • 北の高知で暮らすフィリエルは、領主館で行われる星女王生誕祭祝いの舞踏会の当日、母の形見だと青の首飾りを渡される。
    その首飾りの秘密を知った時、彼女の運命が動き出す。
    出生の秘密、母の秘密、父の失踪、女王の後継者争い。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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