英国庭園の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 国名シリーズ4作目。6編収録の短編集。
    バラエティに富んでいて楽しめた。
    好きなお話は
    人気作家が身内に命を狙われていると相談に来る「竜胆紅一の疑惑」
    アリスの証言が重要な「三つの日付」
    犯人視点で始まる「完璧な遺書」→

    竜胆紅一の話はオチが!!ブラックユーモアがすぎるだろ……こういう話、好きだわ。
    三つの日付はアリスがかわいい。覚えてないわ拗ねてるわ、いいねぇ。
    完璧な遺書は、もう、タイトルで笑っちゃう。完璧……笑

    表題作は途中の蘊蓄や情景は良いんだけどね。暗号トリックは面白かった。→

    トリックで言うなら「ジャバウォッキー」もいいよね。このお話、島田荘司氏の「糸ノコとジグザグ」っぽいものを、と書かれたらしい。確かに構成は似ている。制限時間付きの謎解き系は楽しい。そしてこのお話はアリスが頑張るんだよね。良き。

    全体的に好きなお話が多くて楽しい一冊。

  • 表題作の英国庭園の謎、久しぶりに胸糞悪い被害者で加害者に同情した。暗号も考えてみたが全然気づけなかった。もう少しパズルとか論理的思考ができるようになりたい。

  • 火村英生シリーズ7冊目■「雨天決行」野上部長刑事はいつものようにツンツンと。女性エッセイストによる無頼派作家考は楽しめたが…「竜胆紅一の疑惑」担当は片桐さん。いくらなんでもね…「三つの日付」海のあるあの人か!赤星楽‼マドレーヌの匂いもの。これも、いまいち…「完璧な遺書」倒叙ものだが…事後の逆襲編を書いて、センセを問い詰めたら面白そう「ジャバウォッキー」暗号もの、ラッパーに見えた「英国庭園の謎」こちらも暗号もの、表題作で中編なのだが残念感満載■ミステリとしては、いまいちな…キャラクター小説かな(1997年)

  • 国名シリーズは短編なので、ちょこちょこ読みにちょうどいい。

    ●雨上がりの夜更け。『赦してあげて』と謎の言葉を残して亡くなった女性エッセイスト。彼女のデビュー作品名がタイトルの【雨天決行】
    ●スランプに陥ったことで家族に命を狙われていると怯えるベテラン作家【竜胆紅一の疑惑】
    ●3年前のアリバイ崩し【三つの日付】
    ●残された遺書にも落とし穴【完璧な遺書】
    ●意味不明な謎掛け電話からアリスと火村が彼の目的を突き止める【ジャバウォッキー】
    ●英国庭園で宝探しゲーム【英国庭園の謎】


    ことば遊び系の謎ものが大好きです。
    みんな良かったけど雨天決行、英国庭園の謎が好き。

  • 国名シリーズ第4弾。
    読書に疲れたときは新本格の短編集に限るね。
    小説としての個性というか面白味には欠けるけど、トリックはいつも通りの上級品。



  • 火村シリーズの短編が5つ。
    音声解読・放火犯当て・写真トリック・ワープロの痕跡・言葉遊び・暗号といったテーマ。
    言葉を使った謎が多い印象。
    火村シリーズで死体がない話も初めてではなかろうか

  • 国名シリーズの第4弾。これも久々の再読。
    アリスが疾走するジャバウォッキーの話が入ってた。
    前に読んだ当時、大阪に住んでたから、この時間で本当に夕陽丘から新大阪に行けるのかな~って思ってたな(後書きにも書いてあるけど)。
    英国庭園についてこの本読んでたのにすっかり忘れてた。昨年、英国庭園を実際に見たので、今回は本の解説がすんなり頭に入ってきた。この中で出てきた暗号がドラマの2回目に出てきた。ドラマ、素材を贅沢に使ってるんだなぁ。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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