海のある奈良に死す 「火村英生」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 公衆電話が出てきて時代を感じる。携帯が出てこないもどかしさというのか、それがまた物語を盛り上げている。

  • 海のある奈良。申し訳ないことに私は知らなかった。小浜についての描写が詳しく是非行ってみたいなぁと思った。
    親子であることを伝えられなかった苅萱道心の苦悩と愛した者は自分よりも先に亡くなってしまう八百比丘尼の哀しみ。
    全国各地に人魚の伝説があるというが、私の故郷にもあるのだろうか。

  • 火村シリーズ3冊目。
    コツコツ収集、コツコツ読んでおります。

    テレホンカード、新幹線の電話呼び出しなど時代を感じるなぁと思っていたら、新幹線の公衆電話は2021年6月まで使われていたとのことで。
    割とつい最近まであったことにちょっとびっくり。

     
    肝心の本編は火村が出てきたあたりからエンジンかかりました。
    途中のうんちくエリアで何度も寝落ちして先に進まないので端折ってみたり。
    少し読むのがしんどかったかな。


  • 第2の殺人のトリックが現代の常識(広く知られている研究結果として)致命的に破綻しているためミステリとしては現在では評価できません。

    第1の殺人のトリックや、犯人と関連する人々の関係性などは大きくおかしいところはなく不気味さのある後味という印象でまとまっていました。
    旅情ミステリ、キャラクターたちの造詣を深く理解するという点では100点以上で満足できるものでした。
    火村シリーズを発行順には縛られず読んでいるのですが、火村英生に捧げる犯罪のような詰めの甘い(あえてか、いたしかたなくかは別として)部分がこの第2の殺人トリックでは露呈しているようにおもいます。
    発行年の98年当時の常識であればすんなり読めたとおもいますが、その後に重ねられた知識のせいで楽しめなかったといえるかもしれません。発表当時に読めなかったことが悔やまれます。

  • 火村シリーズ。旅情ものとしても楽しめる。小浜に行きたくなった。

  • 火村英生シリーズ4冊目▲書き上げた長編の見本を手に喜びに浸っていると久しぶりに再会した同業者。雑談に花を咲かせるも、翌日、福井の古都で死体で発見され▼殺されたトラベルミステリー作家は、次回作で何を書こうとしていたのか?奇想天外のトリックを読み解く作中の考古学者探偵、彼の推理を想定しながら、われらが推理小説作家と学者探偵が足で稼ぎながら謎に迫る。構成が面白く文章は読みやすいが、いつものように警察に協力できないのはトリックがだいぶアレな感じ故か。Google map横目に楽しむトラベルミステリー(1995年)

  • 小浜、学文路、京都、東京と動き回るトラベルミステリーだ。それに民俗学的なうんちくもたくさん盛り込んでいる。
    特に八百比丘尼と人魚の伝説に関して詳しくつづられている。

  • 何だかいつもの火村先生と口調が違うような・・・でちょっと違和感を感じつつ読了。謎解きはちょっと苦しいかなと思わなくもないけど学文路という自分が知っている地名が出てきて俄然読むペースが上がりました(笑)

  • 1995年刊行、火村英生と有栖川有栖シリーズ4作目。
    推理作家の赤星学が『海のある奈良』へと行ってくると言い残し、福井県の小浜で死体で発見された。

    小浜などの描写が詳しく旅情ミステリーのよう。
    出版社、映像製作会社、京都在住の女性推理作家との交流の様子などが面白かった。
    (電子書籍 kindle)

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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