- Amazon.co.jp ・電子書籍 (478ページ)
感想・レビュー・書評
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一企業のトップとしてではなく、日本全体の企業の底上げをつねに考えている。
日本でのビジネスだけで常人では悪戦苦闘しているところ、日本以外でもビジネス感の違いを感じつつも闘っている
戦時中の話もそうだが、
今に対して疑問を持てる人こそ、大きなことを成し遂げられると思った。
盛田さんは本当に日本が好きなんだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソニー創業者・盛田昭夫氏がソニー創業の歴史とともにソニーの国際戦略を語った本。
本書を読むと、盛田昭夫氏の熱い信念が紙面から伝わってきます。これからの日本に必要なものは熱い信念なのかもしれません。 -
知人に薦められたが、恥ずかしながらこの人の名前も知らなかった。
でも先日プレジデントの記事でも「上司にしたい有名人」で4位になってた位なんで、かなり有名な人ですね…
SONYの創業者の一人。
最初に描かれたのが1986年だから、日米貿易摩擦とかジャパンパッシングなんて言葉が盛んに騒がれていた時代。そんな中で、SONYや日本の事を知ってもらいたいと、アメリカ人向けに描かれたのが本著らしい。
歯に衣着せない語り口ながらも、不快感がないのは、作者の強い信念と穏やかな人格が滲み出ているように感じる。そしていかにこの人がSONYという会社を愛していたかもひしひしと伝わってくる。でも決してSONYだけでなく、日本が良くなる為、今後世界が進むべき道といった、とても広い視野物事を捉えているのが感心させられる。
松下幸之助にも感じるが、この時代の経営者達は世の中への貢献、世界の反映といった多事貢献の想いが非常に強い様な気がする。やはり世界に名だたる企業を作る為には、それが一番必要なのかもしれない。
以前何かの記事で、SONYの一番の発明はそのSONYのロゴマークである、と読んだことがある。この作者も同様で、SONYのブランドイメージをいかに大切にしていたかがよく伝わってくる。その精神は未だに受け継がれているんだろう。それだけに今の窮状が寂しくも感じるし、同じ日本人として是非ともまた復活してもらいたいと感じた。
著者は既に故人だが、今のSONYを見たらなんて言うのだろうか。。。
内容的には散漫で纏まっていない部分もあるが、日本人としては是非一度読んでおくべき作品なんだろう。