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感想・レビュー・書評
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楊志と武松の対決から開幕。
清風山を経て、宋江は江州の牢城へ。
登場人物も増えてきた。
印象的なのは秦明。
化け物じみた豪傑。雷鳴を背負って外連たっぷりの登場。
北方謙三の『水滸伝』のイメージが強くなってたけど、原典の秦明はこっちが近いと思う。
本作のオリジナルキャラの花栄の妹・宝燕も印象的。
ただ、彼女の場合は、とにかく問題ばかりおこす。ちょっとイライラするけどね。
とにかく、最後がまたしてもクリフハンガーで終わってるので、次を読みます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第四巻「清風鎮謀叛」
青州二竜山で捕らわれの身となった“及時雨”宋江は、“行者”武松らに助けられ、友人の待つ清風鎮を訪れる。旧友である弓の名手“小李広”花栄と再会した宋江は、その屋敷に滞在するが、元宵節の夜、かねてより花栄と確執があった知寨の劉高に山賊の一味として捕らわれてしまう。花栄は劉高の屋敷を襲って宋江を救出し、清風山に立てこもる。その討伐のため、青州軍兵馬都監“鎮三山”黄信が赴くが、花栄の策により敗れ、ついに軍都統制“霹靂火”秦明が出陣することとなる。秦明率いる青州軍と花栄ら清風山の山賊は智略を尽くし、壮絶な攻防戦を繰り広げるが、青州知府・慕容彦達もまた、自らの野望の妨げとなる秦明を陥れようと巧妙な罠をしかけていた。妻を殺され、謀叛の濡れ衣を着せられた秦明は、ついに落草を決意する。花栄、秦明、黄信、そして清風山の山賊たちは、宋江の勧めにより梁山泊を目指し青州を後にする。その途上、宋江は父危篤の知らせを受け、ただひとり故郷に戻り、父親から過去の罪を償うよう命じられる。宋江は流刑人として江州へ旅立つが、そこにも新たな出会いが待ち受けていた。辿りついた江南の地で、宋江は江州を仕切る“江州三覇”、そして“浪裏白跳”張順、“黒旋風”李逵らと巡り合い、さらなる波瀾の渦に巻き込まれていくのであった。