競争力 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 出版社が書いている内容紹介を載せようと思ったけど、イマイチだったので割愛.目次のみ

    第一章 イノベーション/第二章 オペレーション力/第三章 アベノミクスを問う/第四章 ローコスト国家/第五章 国際展開力/第六章 教育力/第七章 ブランド力を高めろ/終章 競争力とは何か

    2013年に出版された本なので、今更?感は否めない、と思ったけれど、今読んでもそこまで今更感はなかった.なぜなら当時と状況がそこまで大きく変わってないから.
    内容は賛否両論あるところだと思うし、個人的にも賛成できるところとしかねるところとあった.
    国力を上げるということなんだけれども、一部自分力を上げるところにも応用可能だなと思いながら読んだ.

    例えば、、
    ◆成長するにはイノベーションが必要
    ◆低迷の原因の一つは経営力不足(組織はトップ次第)
    イノベーションを起こすには、構造改革、新陳代謝、規制改革が必要

    個人が新しい能力を身に着けることも若ければ可能だけれども、ある程度やってきたことがあってそれでもなお、成長しようと思ったら、今あるものを組み替えて、足りないものを他の人から補えばいい、と思えた.

    ◆成長の5つのFactor:1.ローコスト体質、2.イノベーション、3.オペレーション、4.国際力、5.ブランド力
    イノベーションを起こす環境が必要←規制をとっぱらう
    競争力を上げる←効率を上げる=運営管理方法の見直し、ITの活用、英語
    Made in Japanのブランド力を上げる←評価指標を数値化

    年取ってからは得意なことに注力することが必要だし、古い固定観念はとっぱらう必要がある.ITをもっと活用して効率を上げて生産性を上げてオンリーワンを目指すべし.評価指標を数値のみで行うことは反対だけれども、一つの基準にはなる.

    個人に置き換えるとこんなところか.
    自分は経済学はかじる程度にしか学んだことがないし、経営者でもないから、つっこんだ内容は分からないところも多数あったけれど、分かる努力はしたいと思うし、世の政治家や経営者がやっていることを、良い面悪い面の両方から判断できるようになりたい.
    畑違いの書籍かとも思ったけれど、内容は賛同できるところもあって、面白かった.

  •  近頃は啓蒙書ばかり読んでいたのでたまには「今」を感じられるものを読んでみようと思った。

     世界を相手に戦うためには英語が必要。これまでぼくが何となく「はいはい」と聞き流していた英語の問題を深く掘り下げて説得する三木谷(息子)はさすがリーダだけあって説得力がある。7月から英会話教室に通うことにした。

     三木谷親子の言う、これまでの稼ぐ仕組みと「今」の稼ぐ仕組みの違いというのは、よくニュースで報道されているホワイトカラーエグゼンプションの考え方がよく表している。おそらくこの概念を提唱したのも三木谷(息子)だろうから、最もなんだけれど。

     結局、これまでの稼ぎ方というのは企業戦士みたいなやつらが猪突猛進で24時間働けますか!?っていう働き方。「今」の稼ぎ方というのは、知識やビジネスモデルとか科学技術をつなげたり、合わせたりっていうようなイノベーションを上手く使って消費者を魅了する仕組みを上手く作っていかないと稼げなくなる。

     イノベーションがうまくいっても、中国とか民度の低い国が重戦車のようにモノマネをして追いついてくるので、常にイノベーションの素を考えて走り続けなければいけない。

     これまでは、決められたことを脇目も振らず一生懸命にやっていれば良かったけれど、「今」はキョロキョロと面白いことないかなあとアンテナを貼りながら、常に新しいことを考えていかなければならないので、ある意味酷な時代なのではないかと思った。

     でも、負けてはいけないよ。みんな条件は同じなんだから、一刻も早くそのことに気づいて、「今」に脳みそを順応していかないといけない。嘆いていてもしかたないからね。

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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