- Amazon.co.jp ・電子書籍 (289ページ)
感想・レビュー・書評
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この世界観は好き。
でも、ちょっと物足りない感じ。 -
サイバーパンク+ボーイミーツガール的な作品(やや男性側の年齢が高めだけど……)。
まど先生は少ない文章で本当にキャラを魅力的に書かれるので、この作品は世界観とキャラクターが両立している。
余韻を残しつつも想像に難くないラストは
個人的に好きでした。 -
あとから読み返したときに概要が思い出せるよう、大抵毎回あらすじを添えるのだが今回は省かせていただく。難しい話ではないのだが、自分のなかで何ともうまくまとまらないのだ。
印象はアムリタシリーズと同様「成層圏のSF」。
現実から切り離された遠い世界の話を、地上の安全圏から眺めている気分だ。『電子葉』自体はそう突飛な設定ではないのだが、表紙の少女が登場すると途端に物語の高度が上がり現実からどんどん遠のいていく。
それが良い、悪いと言いたいわけではない。物語には色んな形があって良い。
現実から地続きのSFを書く作家もいれば、地上と宇宙ぐらいかけ離れた物語を書く作家もいる。野﨑先生はその中間で、しかも先生独特の物語を作り上げるというだけだ。 -
野崎まどさんらしくて面白かった
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情報量が多くなり、脳に電子葉を移植する未来。貧富の差が情報格差として存在する時代。主人公は情報庁に勤め、クラス5という特権階級に属する。電子葉の活用に長けていて、ちょっと鼻持ちならない主人公。彼がクラス5を目指すきっかけは、中学時代に1週間だけ講義を受けた先生。失踪した先生を探して謎を解いた結果、世界を変える4日間に立ち会うこととなる。「情報」「知る」ということを突き詰めて考えるSF。少しロマンティックな要素もある。情報格差社会というディストピアを扱っているけど、未来に希望をもてる展開。SFが好きな人にお勧めです。
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かなり凝った世界観と設定が沢山で楽しい。設定説明が長くて複雑すぎる気もするけど、独創的で現代的だと思う。古典的なSFは宇宙物が多いので現代のSFはもっと情報を扱ったものがあってもいいだろうと思った。
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読み口の軽い本を読みたくて手に取ったけれど、よく見ればハヤカワ文庫で、なかなかのSF小説。
この人の描く天才を超える異才には無理が…とは思うんだが、面白ければよいか。初めて会ったのは0歳の時ってことなのかな。 -
2081年の京都が舞台で、街並みは現在と変わらないようです。《電子葉》と呼ばれる補助脳搭載を義務化した情報カースト社会です。情報エリートの主人公の一人称で世界の紹介が始まり分かりやすい。巻込まれ型サスペンスとして進み、少女と出会い、タイムリミットありの探求の旅に出ます。天才家科学者である先生は神になったのか。【知る】(know)とは、どういうことなのか。知らないとはなにか。少女相手に…そんなことを教えるなんて。色々考えさせてくれる作品です。読みやすく面白いですので、ぜひお読みください。(2013年)