ベルサイユのばら(6) (フェアベルコミックス) [Kindle]

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  • フェアベル
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  • フランスは完全に国王派と反国王派に分断され、三部会要求を突き付けられる。オルレアン公を筆頭に多くの貴族が反国王派に名を連ね、平民とも結託を始める。
    オスカルは平民と貴族の間に挟まれながら、また同様に男と女に挟まれながら苦悩する。
    この中途半端な彼女の立場は、この物語を複雑なものとしているが、同時にだからこそ名作になったのだと思う。
    またオスカルのなかで日に日にアンドレの存在が大きくなると同時に、アンドレはアンドレで目の不調が顕著になる。
    このうまくいかなさがすごいもどかしい。そしてゆえに悲劇の香りが漂っている。

  • アランがどうしても好きになれない。
    貴族に不満があるのはよくわかるが、それをオスカルに嫌がらせすることで気晴らしするのは
    人間としてどうなのかと。
    剣を売ったり食事を横流ししたりしても
    結局根本的な解決にならず問題を先送りしているだけだし
    税金がまた重くなる原因にもなる。
    借金も史実では前の時代の負の遺産であり
    アントワネットは寧ろ賄賂などを禁止して
    それで恨まれて悪者にされただけなので、
    とにかく気の毒で仕方ない。

    オスカルの父親は身勝手に思える。
    娘が可愛くて、戦場になるかもしれない時節に
    兵士でいてほしくないと思う気持ちはわからなくはないが
    なら初めから男として育てなければ良いものを。

    アンドレが無理心中をはかろうとするのはとても良くないころだけれど
    絶望する気持ちは理解できる。

    アンドレの目が見えなくなってくるが、素直に話してほしいと思う。
    迷惑をかけちゃいけないというが、見えなくなった方が迷惑をかけるのだから
    正直に話して早く医者にかかれば、なんとかなる可能性もまだあったのでは。

    オスカルの父親への意趣返しとも言える
    舞踏会は痛快だった。

  • オスカル様、6巻もかっこよかった!
    結婚されそうになったけど、無事逃れてよかったわ。
    アンドレの目ヤバイねー。
    そのうち、愛するオスカル様も見えなくなってしまう。
    そんなことって。
    早く結ばれないとー!
    結ばれるの分かってるのに、やっぱり読んでるとあせっちゃう。

    しっかし、フランスの王室の無駄遣いまずいねー。
    で、市民に税金をもっと負担させて借金を返そうとするとこ、今のアメリカと同じだわ。
    女は美しさだけでは国を守れません。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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