マネジャーの実像 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 336

  • あのヘンリー・ミンツバーグ先生の著書。
    学生時代に同氏の創発戦略を知ってから、彼の考え方に賛同して来たので、初めてちゃんと著作を読んでみた。
    直近では、よりミドルマネージャーの調査・研究というものを行なっているようで、その研究のまとめが本書だ。
    具体的には下記の目次にもあるが、29人のマネージャーの行動観察やヒアリングの結果から色々書かれている。
    個人的には、MBA等のマネジメントと現場のそれは乖離しており、そこをマネージャーがギャップとして葛藤を抱えている件をきちんと指摘している箇所が良かった。
    システム思考じゃないんだよな。だって、人間をマネージしているんだものという、元も子もない感想があるが、そういう性質のものだろう。
    けっこうボリュームはあるので、かいつまんでいくと良い。

    ◆目次

    第1章 マネジメントがいちばん大事
     マネジメントのなにがわかっているのか?
     マネジャーのありのままの現実
     二九人のマネジャーたち
     リーダーシップはマネジメントの一部
     マネジメントは実践の行為
     仕事の環境はどこまで変わったのか?
     自分の頭で考える
    第2章 マネジメントのダイナミクス
     マネジメントという仕事の特徴
     インターネットの影響
     計算された混沌
    第3章 マネジメントのモデル
     なにが理解をさまたげているのか?
     一般的なモデルの構築
     マネジャーの頭の中
     仕事の基本設定を考える
     スケジュールを立てる
     情報の次元でのマネジメント
     人間の次元でのマネジメント
     行動の次元のマネジメント
     バランスの取れたマネジメント
     役割の垣根を越えたマネジメント
     マネジメントの基本姿勢
     役割間のバランスはたえず変化
    第4章 マネジメントのさまざまな種類
     一つの要素だけではなく?
     二九人に大きな影響を及ぼしている要素は?
     マネジャーの行動の全体を見る
     監督する業務・機能
     スケールとスコープ
     一時的要素
     短期的な圧力
     マネジメント手法の流行
     個人的要素
     マネジャーの個人的なスタイル
     二九人のマネジャーのスタイルは?
     マネジメントの基本姿勢
     新人マネジャーの基本姿勢
     不承不承のマネジャーの基本姿勢
     すべての基本姿勢をブレンドする
     マネジャー以外の人物によるマネジメント
    第5章 マネジメントのジレンマ
     思考のジレンマ
     上っ面症候群
     計画の落とし穴
     分析の迷宮
     情報のジレンマ
     現場との関わりの難題
     権限委譲の板ばさみ
     数値測定のミステリー
     人間の次元
     秩序の謎
     コントロールのパラドックス
     自信のわな
     行動の次元
     行動の曖昧さ
     変化の不思議
     全体的なジレンマ
     究極のジレンマ
     私のジレンマ
    第6章 有効なマネジメント
     優れたマネジャーの条件
     マネジャーにはみな欠陥がある
     不幸せな組織を生む原因
     二組のマネジャーの物語
     人物が原因の失敗
     職務内容が原因の失敗
     適材適所でないことが原因の失敗
     成功が原因で生まれる失敗
     幸せな組織の条件
     マネジメントの成否を考える枠組み
     マネジャーの選考・評価・育成
     マネジャー

  • リスク管理上は、人は善でも悪でもなく、弱いものであるという人間性弱説に立つべき

    生産性向上、コスト削減のために、会社のシステムが頻繁に変わります。それに伴い、現場の人間が覚えなければいけないことが膨大に出てきます。そうなると、訳が分からず、面倒くさがったりして、定められた手順を無視する、違うことをする衝動に駆られてしまいます。

    システムに適合できない現場が、現場がスムーズに使えるようなシステムにしてないシステム作成者、システムとは何ぞやを理解できていない幹部、誰が良くないのでしょう。みんな良くない?

    一担当者としは、真面目に取り組むといくら時間があっても足りないとは頭で理解しつつも、サボるくらいなら真面目に取り組んだほうがまし、という感じで臨めたらと思ってます。

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