動機 D県警シリーズ [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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感想・レビュー・書評

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  • 珠玉の4短編

  • 2023.08.02
    読んだ後の気持ちは切羽詰まるところまで追い込まれた人々の織りなす人間模様を考えさせられた。誰しもギリギリのところで生きている。その意味では力づけられた。

  • 警察、前科者、記者、そして裁判官。それぞれの立場からの独立した短編集。人の欲望、駆け引き、恨み、悩み、哀しみなどの負の要素がリアルに描かれている。雨の日にしんみりと読むのがおすすめ。

  • 陰の季節に続いて読んでみましたが、私の満足度は低かったです。

    この手の警察小説の短編タイプは内容が浅くなってしまうのでなかなかいいものはないです。話が二転三転することなく、一転で終わりになってしまうので、あまりドキドキ感が得られないです。この作品も同様でした。

  • D県警シリーズ第2弾。県警本部警務課の企画調査官、葬儀会社に勤める中年男、地方紙の女性記者、裁判官が主役の4篇を収録。

  • 全部違う立場なのがすごい。取材は大変そう。面白かった。

  • 短編がいくつか。どれも面白い。

  • D県警シリーズの2巻。
    ただ、前作と違ってあまり警察官は出てこない。普通のミステリーっぽい作品だった。雰囲気も暗くてあまりすっきりしない内容が多かった気がする。

  • 警察、事件絡みの豊富な知識は流石です。じわじわ疑念を募らせてしまう展開、そして意外な真相。実際に自分自身の生活さえ疑ってしまいそうな気になります。日々の中で感じる違和感みたいなものは鍵になる事はあるなぁ、と思います。

  • まさしく動機をキーワードにした短編集。半落ちもそうだけど、こういうの上手いね。しかし重くて疲れるのよね。読後がね。。。

  • 「動機」だけがD県警シリーズっぽい。
    短編より長編をがっつり読みたい。。
    どの作品も普段関わることがない人たちのストーリーなので「そんなこともあるんかな」って感じでした。

  • 勢いに乗ってD県警シリーズの2作目を読む。
    今回はD県警周辺だけでなく、新聞記者や裁判官が主人公として登場
    する、言うなればD県庁舎付近短編集と言った風情。
    1人だけ、あんまり庁舎付近に関係の無い女子高生殺しの前科者とい
    うのも出てくるのだが(^^;)。

    ただ、その前科者のエピソードがもの凄い。
    サイコチックな人情モノとでも言うべき作品なのだが、いつか自分が
    その立場に置かれる、と考えながら読むと息が苦しくなってくる。
    あり得ない話じゃ無いし・・・。

    この勢いでD県警シリーズはあっという間に読破しそう。
    ・・・あと1冊しか無いんだけど(^^;)。

  • 横山作品の中では凡作かと。

  •  人物描写や社会風景、紋切り型の表現など古臭さが気になるものの、さすがに手錬れの作という感じ。警官、記者、更生者、裁判官、それぞれを主人公にした4作。主人公が陥れられ、そこから真相を探りだすまでの焦燥感、そして意外な結末。短いわりにうまい。特に「逆転の夏」。殺人者という過去を知る何者かによる嘱託殺人依頼という突飛な設定ではあるが、周到に仕組まれた準備とじわじわと追い込まれてゆく本人の心の揺れ、そしてまさに思いもよらない逆転の終幕。中ではもっとも長いしちょっとした長編を読み終えたかのような気になる。

  • D県警なんて出た?

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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