考えない練習 練習シリーズ (小学館文庫) [Kindle]

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  • ・情報があふれかえっている現代生活では、五感を通じて様々な情報が意図の有無にかかわらずインプットされており、それらによって生み出されている苦痛がたくさんある。
    ・苦痛をダイレクトに受け取ると疲弊してしまうので、第3者の視点で、「こういう情報がはいってきている」と分析すること、また余計なインプットを入れないように遮断することが大切。

    ①話す
    ・まず、自分の声音の観察から

    ②聞く
    ・ノイズにより疲弊する→まずは自分が音をたてない生活を

    ③見る
    ・相手の小さな表情もよみとる

    ④書く
    ・他人の目を意識しない日記を

    ⑤食べる
    ・体に入る食べ物は、いいものを

    ⑥育てる
    ・幼少期は、需要の観点が必要。叱って否定せず、決して甘やかさず、放置するのでもなく、「この子がおだやかでありますように」という慈悲の念を保ちながら、「大丈夫、大丈夫だよ」とぎゅっと抱きしめてあげる。そうした基礎的な信頼関係を言葉もわからない1~3歳のころに示しておく。
    ・そして、ある程度言葉が分かるようになったときに、場合によっては叱ってあげる。それまでに3年間の信頼関係の積み重ねがあるので、子供は潜在的にこの人はむやみに自分を否定しないとわかっている。
    ・叱る場合も、上から押さえつけたり、下手にでておだてるでもなく、対等の立場で交渉の席についくこと。
    その他
    ・計画する:余裕のある予定表

  • 勝間さんの本でこの本が紹介されていたので、聴いています。

    昔の嫌な記憶を、なぜ今でも何回も思い出しては反芻してしまうのか、謎だったのですが理由がわかりました。

    脳は良くも悪くも

  • 人は無意識に何かを考えており、その事に多くのエネルギーを割いている。無駄なエネルギーを使わないための思考、どうすれば無駄な思考や、空回りする思考を排除できるかが分かりやすく書かれていた。

  • 巻末にある脳科学者、池谷裕二さんとの対談が果てしなく面白い。脳と心の不思議な関係を科学者の視点と僧侶の視点から見つめ直す。しかも二人の解釈には近いものがある。人間の行動はほとんどが脳の反射によるもので、自由意志なんてない(池谷)。自分が自我と思い込んでいたものはハリボテ。自分の心というものは奴隷にすぎないのだと分かるのが仏教の無我の悟り(小池)。

著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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