月をめざした二人の科学者 アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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  • 20世紀におけるアメリカとソ連の宇宙開発史をそれぞれの科学者、フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフを主役にまとめた本。

    宇宙開発で最終的にアメリカが勝ったのは、「技術の差」ではなく「政治の差」と思えてならない。ドイツからの技術者をうまく活用したアメリカに対して、ソ連は粛清で人的資源を浪費した。この差が最後に効いてきたのだと思う。特にコロリョフの顎の話とか読んでいると。

    権力の集中はその方向が適切な時は効率的だが、向きを誤ると一気にダメになる。『銃・病原菌・鉄』でもヨーロッパと中国の比較でそのような話があった。この問題はかなり普遍的な話なのだろう。

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著者プロフィール

■的川 泰宣(マトガワ ヤスノリ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授、はまぎんこども宇宙科学館館長、日本宇宙少年団顧問、国際宇宙教育会議日本代表。東京大学大学院博士課程修了。東京大学宇宙航空研究所、宇宙科学研究所教授・対外協力・連携推進室長、鹿児島宇宙空間観測所所長、JAXA執行役などを経て現職。国際宇宙航行連盟副会長、日本航空宇宙学会会長などを歴任。工学博士。2005年にはJAXA宇宙教育センターを先導して設立、初代センター長を務め、「宇宙教育の父」とも呼ばれる。

「2021年 『地球を飛び出せ! 宇宙探査』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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