月をめざした二人の科学者 アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書) [Kindle]
- 中央公論新社 (2000年12月20日発売)
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感想・レビュー・書評
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20世紀におけるアメリカとソ連の宇宙開発史をそれぞれの科学者、フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフを主役にまとめた本。
宇宙開発で最終的にアメリカが勝ったのは、「技術の差」ではなく「政治の差」と思えてならない。ドイツからの技術者をうまく活用したアメリカに対して、ソ連は粛清で人的資源を浪費した。この差が最後に効いてきたのだと思う。特にコロリョフの顎の話とか読んでいると。
権力の集中はその方向が適切な時は効率的だが、向きを誤ると一気にダメになる。『銃・病原菌・鉄』でもヨーロッパと中国の比較でそのような話があった。この問題はかなり普遍的な話なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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