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感想・レビュー・書評
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明治44(1911)年生まれ。その年には辛亥革命が起こり清の時代が終わった。日清、日露の戦争による戦勝気分のままに、1910年には日本は韓国を併合した。栃木県の裕福な米穀商の一人娘だったが、10代の頃に家が傾き、奉公に出て、33歳の時に結婚し、昭和20年に息子を産む。
90歳をすぎてから詩作を始め、平成22(2010)年。99歳の時にこの本を出す。168万部のベストセラーとなる。平成25(2013)年に101歳で亡くなる。明治、大正、昭和、平成を生き抜く。
この詩を読みながら、爽やかな風が吹くような感性が文字として固定している。90歳すぎてからの詩は、平易でありなが生きる気概がある。
くじけないで
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひいきしない
夢は平等に見られるのよ
私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった。
ふむ。生きているから、感じられる陽射しやそよ風。
確かに、生きていることは楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文体が優しい。
そして、生きる力が湧いてくる作品。
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