チャッキーもリメイク…と思ったら、
これはオリジナルの第6作にあたる正式な続編のようで。
2013年の作で、2014年にはリメイクの方も公開されるんだそうな。
(「死霊のはらわた」も続編とリメイクが同時進行してたはずだったんだが
リメイク版しか公開されてないような…)
お話はあるど田舎の結構立派なお屋敷。
精神を病んだ母親と、生まれつき足の悪い娘、ニカの2人が静養生活をしていると
誰かから送られてきたのがチャッキー人形。
まだキズのないきれいなグッドガイ人形です。
さてその夜、早速母親がはさみで自らの胸を突いて死亡。
精神の弱っていた母だけに、自殺と断じられ、
ニカは気づけなかったと自分を責めるのだった。
そこへ、都会に行っていた姉と旦那、その娘とベビーシッター、神父が屋敷を訪れる。
表向きは母の葬儀とニカを元気付けるためなのだが、
姉の思惑としては、この屋敷をうっぱらってニカを施設にぶち込んで
お金を手に入れよう、という腐った腹積もり。
そんな中、チャッキーが暗躍して次々と人を殺していくのでした。
…てな感じ。
「誕生の秘密」ってだけあって、1作目で殺人鬼チャールズ・リー・レイが
チャッキーに乗り移る以前の話が明らかになったり、
この家族自体に人間関係の表裏があったりしてそれなりに面白いのですが
なんつっても演出が古典的過ぎるよな……
食事のひとつにチャッキーが猫いらずを入れちゃうんだけど、
誰の皿に入れたかわからない。
それぞれが食事を口にするシーンをもったいぶって見せた挙句
「う…………うまい!」みたいな前世紀のギャグとか入れちゃって苦笑い。
ただまぁ、古典演出もそれなりに見ていて緊張感があったりしてね、
観客がみな古典を見てから近作を見るわけじゃないんだから、
それなりに効果的なときもあるでしょうしね。
(特にホラーを見て女の子をワーキャー言わすぞ、ってな若い輩とかね)
そんなこんなで例によってチャッキー大活躍です。
顔がきれいになっていたのも、別に時間が撒き戻ったわけではなく、
たんに修理でカモフラージュしてただけなので、それを取った後半はいつもの顔です。
後25年目にしてのシリーズ6作目としてエライのは、
チャッキー役が変わらないのは勿論、恋人役のティファニーや(いつ人間に戻った?)
1・2作目の主役、アンディ君がオリジナルキャストで顔を出しているところ。
どちらもエンドロール後のオマケみたいなシーンでしたが、
特にアンディ君は使い捨てにされない感が非常によかった。
未だに後遺症か?大人になりきれないようで、カートゥーンを見ている
どうやら一人暮らしらしいアンディ君の下へ、チャッキーの小包が届く。
母親との電話でアンディが気づかぬうちに内側からナイフで開封、
出てきてアンディを殺害しようと思ったら、実はアンディがライフルを構えて待ち構えててズドン!END。
リメイク前に、これでオリジナルチャッキーは終わったとしてもいい〆方でした。