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- / ISBN・EAN: 4988013125360
感想・レビュー・書評
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予想はしていたものの当然のことながら原作の絶望感が全く出ていない。震災と絡める必要性がなく、ラストの改ざんは最低レベルと言える。ボート屋などの舞台再現度や俳優はとても良かっただけに残念。
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2018年1月19日
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寄生獣を観て一気に引き込まれた染谷将太さん主演で知られる映画。初めのワンカットからその世界観に心掴まれた。舞台は震災後の石巻市。津波により全てを失った街が映し出される。この映画を観て思い出したのは、映画「リリーシュシュのすべて」。このふたつの作品に共通する点は、中学生という多感な時期に起こる様々な事件に対し、少年少女が何を感じ、どう反応するのかが描かれているということ。虐待、借金、家庭崩壊、いじめ、レイプ、殺傷、自殺。ただひとつ異なる点を挙げるとすれば、死ぬか、死なないか。リリーシュシュのすべてでは津田詩織が最後自殺することによって、作品に良い衝撃とある種の爽快さを与えている。一方、ヒミズでは住田祐一は自殺しない。しかし、生きて出頭しに茶沢と走っていく姿に、こちらも良い衝撃と爽快さを感じるのだ。
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がんばれ!って、愛があれば言っていいんだよね、責任持てれば、言っていいんだよね。
ずっとずっと、わたしもがんばってほしいと思った。だから、走りながらそう叫べてすっきりした。